第36話 鬼舞辻の狙い ページ39
「アンタの今までの行動とその癖がお婆さんが言ってたことと全部一緒なんだよ!
何者なんだいアンタは!
アンタもしかして、人間じゃないっ……!」
まずい、声が聞こえなくなった。蕨姫花魁の気配も鬼に変わった。
速く外にでないと女将さんが○されちゃう!
私は急いで京極屋の外へ出た。
外に出て壁に隠れながら様子を伺うと、蕨姫花魁は鬼の姿に変わっていて目には"上弦の陸"と刻まれていた。
「そういう事はね、気づいた所で黙っておくのが"賢い生き方"というものなんだよ。
今までみんなそうして生きてきた。
お前は私が思ってたより、ずっとずうっと頭が悪かったようだねぇ。残念だよ"お三津"。
そんなに怯えなくても大丈夫さ。干涸びた年寄りの肉は不味いんだよ。
醜悪で汚いモノを私は絶対喰ったりしない。
お前はグシャッと転落死。さよならお三津。」
鬼になった蕨姫花魁は女将さんを掴んでた腕を放した。
私は無我夢中で走り、女将さんを受け止めた。
蕨姫花魁は女将さんの死体を確認しないままどこかに行ってしまったので、既にそこにはいなかった。
「大丈夫ですか女将さん!?怪我とかありませんか!?」
「お前……A花魁かい?その姿は…」
「話は後で説明します!まずは師範と合流しなければ!」
私は急いで師範のいる場所へ向かった。
〜蕨姫花魁side〜
邪魔な奴はもういない。あとはAを喰うだけ。
Aはただでは済まさない。そうだ!
毒で半分瀕死にしてそのまま喰うのはどうだ?
面白そう。まずは部屋に戻らないと。
部屋に戻ると、そこには鬼舞辻無惨がいた。
「調子はどうだ?」
「無惨様…!!」
「随分人間を喰ったようだな。
以前よりもさらに力を増している。良い事だ。
しかし、油断するな。上手くことが進んでる時程、足は掬われやすい。」
「承知しました。」
「鬼殺隊でも手練れの者…柱などはすぐに此方が鬼だと看破する。
しかし、此方からは柱程実力の有る者以外人間など視ただけでは殆ど違いは分からない。
血の種類や病気、遺伝子など人間に判らないことは判別できるが…。
"堕姫"。」
「はい、無惨様!」
「京極屋にいる星ノ澤Aという花魁を連れてこい。
あいつは自分の実力を隠しているが、7年後の未来から来た鬼殺隊の柱だ。
私はそいつに会って話がしたい。
毒で瀕死にさせるのはいいが喰うのはダメだ。
分かったか?」
「……承知…致しました。」
139人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
SAKURA(プロフ) - レイン様さん» 返信が遅くなり申し訳ありません。詳しくは設定Pt.2に書きました。それでも何か分からない場合は感想欄で教えてください。 (2020年8月20日 19時) (レス) id: 05c236c558 (このIDを非表示/違反報告)
レイン様(プロフ) - おばみつは上弦との闘いで死んでいます。お話の都合で生きていることになっているんですか?あと無一郎くんも。カナヲは童磨との闘いで失明してるので柱は務まらないと思います。ほかの人もかなりの重症ですよ。 (2020年8月20日 15時) (レス) id: 4db45bcbc3 (このIDを非表示/違反報告)
SAKURA(プロフ) - みるくプリンさん» ありがとうございます!早速読みにいきます! (2020年7月28日 20時) (レス) id: 05c236c558 (このIDを非表示/違反報告)
みるくプリン(プロフ) - お待たせしてしまい申し訳ありません!【続編】イベント参加者様の作品をアドバイスさせて下さい!と言う作品に書かせて頂きました。見て頂けたら嬉しいです。それと右の☆をポチらせて頂きました。 (2020年7月28日 19時) (レス) id: 7db76bcf0c (このIDを非表示/違反報告)
ユン - SAKURAさん» はい! 私のオリジナル作品の題名は、寄生虫の屋敷です。 続編や新作もありますので良かったら是非! (^.^) (2020年7月26日 10時) (レス) id: f12d7ff414 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:SAKURA | 作成日時:2020年5月11日 14時