柱なのに音柱の継子になってしまった。

第22話 ついにバレた。 ページ24

「炭治郎！伊之助君！」

「……A！」


炭治郎は怪我をしたのか、腹部から血がでていた｡
伊之助君は擦り傷や切り傷以外目立った外傷はなかった。

一方煉獄さんは急に現れた鬼と戦っていて全身から血がでており、左目が潰れていた。


私は善逸君と禰豆子ちゃんが入ってる箱を降ろし戦闘態勢に入った。


「炭治郎、伊之助君。
煉獄さんとあの鬼の戦いの最中に隙ができた瞬間に私が入り込んで2人を引き離す。
その時に、2人は煉獄さんを戦闘に影響がでない場所に連れてって。
あの鬼の相手は私が引き受ける。」

「Aが!?無茶だ！
煉獄さんであんなに怪我してるのに、柱じゃないAが勝てるわけない!!」


私は今までずっと隠してた闘気を全て解放した。


「私なら大丈夫。
絶対に煉獄さんの仇はとるから。」


すると、お互いものすごい威力の技を繰り出した｡

ここだ！2人は技に集中する。そこに隙ができる！


その時に私の防御技で全て防げれば！

私は上昇した筋力を使って2人の中心に入って星の呼吸で1番防御力が優れてる技を使った。


「星の呼吸・陸ノ型 天地海冥・冥ノ盾！」


この型は冨岡さんが編み出した水の呼吸・拾壱ノ型 凪を参考にした技。

防御力は私の方が上だと思うけど。


技を放ち終わった2人は驚愕していた。

何故なら、2人の放った技を私が全て防いだから。


「炭治郎！伊之助君！はやく、煉獄さんを！」

「分かった！」


炭治郎と伊之助君はものすごい速さで煉獄さんを連れていった。


「A殿……。」

「煉獄さん。あとは私が引き受けます。」


鬼の方は私に驚いていた。


「その闘気、至高の領域に近い。
杏寿郎より強いな、お前。
名は何という…？覚えておきたい。」


人の闘気で強さが分かる鬼みたいだね。

流石、煉獄さんをここまで追い詰めた鬼。
でも、私は負ける訳にはいかない。


すると、煉獄さんが叫んだ。


「絶対に死ぬなよ、A殿！A殿が"過去"で死んだら"未来"が大変な事に……あっ！」


煉獄さんは自分が今、絶対に言ってはいけない言葉を口にしたと気づいてしまった。

炭治郎も伊之助君も今起きた善逸君も、あの鬼も私の事を見ていた。


「すまない、A殿…」


「気にしないでください、煉獄さん。
いずれ正体はバレると思ってましたから。

煉獄さんの言ってた通り、私は今から7年後の未来からやって来ました。
名は星ノ澤A。階級は鬼殺隊最強の星柱！」

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