7 風鈴草 ページ8
Aさんside
──もう夜だよ、起きて──
累「A、起きた?」
『ん…おきた…』
累「まだ眠い?」
コクッ
累「頑張って起きて」
まだ眠い。今は何時なんだろう。
昨日、夜に累くんと出会って、家に着く頃にはもう日が昇りそうだった。
その後寝たから、朝から昼くらいは過ぎちゃったかな。
そう言えばこの部屋、外から光が差さないんだ。
累「A動ける?身体は平気?」
『えっ?』
累「ずっと同じ体制だったから、痛くなってないかと思
って」
優しい。
『ありがとう、大丈夫そう!あのさ!今って何時くらいか分かる?』
累「日が沈んだばかりだよ」
『うそ!そんなに寝ちゃったの?』
累「これから君の食料を調達しに行ってくるよ。ここで
待ってて」
『ちょっとまって!私も行く!』
累「だめ。夜は危ないでしょ」
『だったら尚更!累くん1人で行かせない!!夜は危ないんだから!1人はだめ!』
累くんは私の大切な人だから。
離れたくない。
累「…しょうがないな。」
『行ってもいいの!?』
累「その代わり、僕のそばを離れちゃだめだよ」
『うん!』
トテトテ
累「ある程度揃ったしこれで足りる?」
『うん、こんなにたくさんあれば十分!』
累「Aは料理できる?」
『できるよ!』
累「僕、あんまり料理得意じゃなくて。一緒に作ってく
れる?」
『もちろん!一緒に作ろ!』
累「ありがとう、じゃあ帰ろうか」
『うん!』
トテトテ
『ねぇ、いつから累くんはこの山に住んでるの?』
累「いつからだったかな。昔のことすぎて忘れちゃっ
た」
『そっか。じゃ、なんで昨日あんな夜中に外にいたの?私は迷子だったけど。累くんはなんかあったの?』
累「……僕、太陽が嫌いなんだ。だから夜にしか外に出な
い。それだけだよ」
『太陽が嫌いなの?』
累「うん。だから僕は日が昇っている時に家にいて、日
が沈んでから、外に出るんだ」
『そうなんだ』
累「僕のこと、変って思った?」
『え?なんで?誰だって嫌いなものはあるし!何も変じゃないと思うけど』
嫌いなものがあるのは仕方ないことだよね。
累「!…そんなふうに思ってくれるんだ。Aは優し
いね」
トテトテ
『よし!家に帰ってきたし、お料理するよ!』
累「僕は何すればいい?」
『えーとまず…』
。。。
『「ごちそうさまでした」』
私今幸せだなあ、
累くんのお陰で。
累くん、ありがとう。
大好きだよ。
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ゆい(プロフ) - ラムネさん» コメントありがとうございます!楽しんでいただけているようで作者とっても嬉しいです。最後まで更新頑張りますので、よろしければまたいらしてください! (2020年4月27日 14時) (レス) id: f9500abb8d (このIDを非表示/違反報告)
ラムネ - 目からジュースうううう(´;ω;`)神作品だああああ (2020年4月27日 0時) (レス) id: 5678088658 (このIDを非表示/違反報告)
レイ@吐息厨イケボ(プロフ) - ゆいさん» 頑張ってください! (2020年3月13日 21時) (レス) id: 2343fa900b (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - レイ@吐息厨イケボさん» コメント嬉しいです!こんなに作品を愛してくれてありがとうございます!作者、感激です。更新頑張りますのでよろしければ、また読みに来てください。お待ちしています! (2020年3月13日 20時) (レス) id: f9500abb8d (このIDを非表示/違反報告)
レイ@吐息厨イケボ(プロフ) - もう、この作品大好きです!作者さん才能のかたまりですよ! (2020年3月13日 20時) (レス) id: 2343fa900b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆい | 作成日時:2019年12月31日 22時