36 桃色のゼラニウム ページ43
Aさんside
──それならさ──
『私の血はどう？』
炭治郎「！」
『鬼舞辻さんの血じゃないから不満かもしれないけど、試してみる価値はあるかもよ？』
今の私の身体は純度百で鬼の血が流れている。
つまり、血の純度は鬼舞辻さんと同じだ。
『どうかな？』
炭治郎「いいのか？」
『…それで争いをやめるなら』
累「駄目だ！！！」
『え…？』
累「Aは渡さない」
累姉「A、考え直して！」
『…私が血をあげれば長い間続いた争いが終わるかもしれないでしょう？』
私のたった一つの命を代償に累くん達の平穏が訪れるなら、私は喜んで死のう。
累「行かないでくれ…A…お願いだから」
『あぁ…泣かないで累くん、ごめんね…大好きだよ』
累姉「本当に行くの…？」
『姉さん、仲良くしてくれてありがとう…大好きだよ』
炭治郎「…」
『炭治郎、伊之助、鬼になってしまった“人”を許してあげてね…』
炭治郎「君の血で鬼を人に戻す薬を作る。それで争いを止めてみせる」
伊之助「…それでいいのか…？」
『え？』
伊之助「…それで幸せになれるか？」
『……うん』
炭治郎「じゃあ、珠世さんの所に行こうか…」
にゃ〜
炭治郎「あ、茶々丸か…」
にゃ〜お
とてとて
炭治郎「連れていってくれるみたいだ」
カリカリ
炭治郎「！…禰豆子？」
バンッ
禰豆子「むー！」
『あ、あなたが禰豆子さんね！…姿が見れて嬉しい』
禰豆子「…」
『？』
なでなで
『！禰豆子さん…』
禰豆子「む〜、む〜」
禰豆子さんが累くんと姉さんの方を指さしてる。
『どうしたの？禰豆子さん』
禰豆子「むー…」
ドンッ
『わっ！』
背中押されて累くんの胸に飛びついちゃった…
…せっかく、見ないようにしてたのに。
『えっと…ごめんね、累くん』
累「…」
ギュッ…！
『！』
力強い…累くんの腕…
累「A…」
大好きな累くんの声…
累「愛してる…Aを愛してる」
私だって…
でも、言葉に出したら離れられなくなるから…
『っ…ぐすっ…うっ…』
泣くのをこらえることしか出来ない…
累「人間に戻る薬が完成したら、僕も人になって、生まれ変わったらAを今度こそ幸せにするから…」
『っ！…うん！まっ、てるっ…』
累「…やっぱりAと一緒について行く」
『駄目…私の死に顔なんて見せられない…』
累「大丈夫、どんな君もとても綺麗だから」
…そんなこと言われたら…！
『…きて…ほしい』
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ゆい(プロフ) - ラムネさん» コメントありがとうございます！楽しんでいただけているようで作者とっても嬉しいです。最後まで更新頑張りますので、よろしければまたいらしてください！ (2020年4月27日 14時) (
レス) id: f9500abb8d (このIDを非表示/違反報告)
ラムネ - 目からジュースうううう(´;ω;｀)神作品だああああ (2020年4月27日 0時) (レス) id: 5678088658 (このIDを非表示/違反報告)
レイ@吐息厨イケボ(プロフ) - ゆいさん» 頑張ってください！ (2020年3月13日 21時) (レス) id: 2343fa900b (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - レイ@吐息厨イケボさん» コメント嬉しいです！こんなに作品を愛してくれてありがとうございます！作者、感激です。更新頑張りますのでよろしければ、また読みに来てください。お待ちしています！ (2020年3月13日 20時) (レス) id: f9500abb8d (このIDを非表示/違反報告)
レイ@吐息厨イケボ(プロフ) - もう、この作品大好きです！作者さん才能のかたまりですよ！ (2020年3月13日 20時) (レス) id: 2343fa900b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆい | 作成日時：2019年12月31日 22時
