【鬼滅の刃】【累】初恋は実らない？

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──A…！──

累「どこに行ったの…？！」

家に帰ったらAがいなかった

勝手に外に出たの…？

それとも…

鬼狩りに見つかった…？

Aを探さなくちゃ

シュタッ

────────────────────
累姉「あんた血鬼術なんて使えたの」

『うん、鬼舞辻さんが教えてくれた！』

累姉「！？…A！あの方の名は…！」

『ふふっ、累くんと同じ反応してる！やっぱり家族だねぇー』

累姉「え、累も同じこと言ったの？」

『うん！』

累姉「そう…。でも、累とあたしは本当の家族じゃないわ」

『…そうなんだ』

累姉「あら、驚かないの？」

『…うん』

累姉「そう…」

『あのね、私、本当の母様と父様がもういないんだ』

累姉「え…？人間なのに？」

『今は鬼だよ。…私は、本当の家族と呼べる人がいないの』

なでなで

『！…えへ、でもね、今は寂しくないの。累くんとか、姉さん達がいるから』

累姉「それは良かったわ」

？「A…」

累姉「！？」

『！？…累くん…』

累「A、見つけた…！」

『累くんごめんなさい！』

累「どれだけ心配したと思ってるんだ！」

ギュッ！

累「無事で…良かった…」

『ごめんなさい！…ちょっと外に出たかったの…』

累「本当に、怖かった…」

『姉さんが助けてくれたから、大丈夫だったの！』

累「姉さんが？」

累姉「Aが鬼狩りといたから、返してもらっただけよ」

累「………姉さん」

累姉「な、なによ」

累「ありがとう」

累姉「！…ど、どういたしまして」

『姉さん、ありがとう！』

累姉「ふふ、どういたしまして」

累「また鬼狩りが増えてる…。そろそろ行こうか」

『わ、私もたたかう！』

累姉「あんたはまだ危ないでしょ！？」

『姉さん…』

累「随分と過保護だね」

累姉「累に言われたくないわよ」

『2人とも家族同士仲良しだね！』

累「何言ってるの？」

累姉「そうよ」

『え？』

「「Aも家族でしょ？」」

『！』

累「Aはもう家族だよ、本物の」

累姉「あんたはもうあたしの妹でしょ？」

『っ…うん！！』

ギュッ…！

累「姉さん、Aは僕のなんだからね。邪魔しないでよ？」

累姉「何言ってんのAは私の妹なんだからいいのよ！ね？A」

『あ、あわわ！』

累「恋敵が姉さんとは…」

累姉「私だけじゃないわよ、母さん達もAのこと気に入っているもの」

『ち、ちょっと』

「「何？A」」

『目の前に鬼狩りが…！』

※サブタイトルについて その5→←32 たんぽぽの綿毛

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