【鬼滅の刃】【累】初恋は実らない？

30 アルメリア ページ36

Aさんside

──鬼狩り──

見つけてしまった…

？「炭治郎ーー！！伊之助ーー！！どこー！？」

…とりあえず、静かにしておこう

？「1人にしないでぇ…禰豆子ちゃあん……」

…強い気配だったけど、なんか弱そう

でもここに居るのは危ない

久しぶりに外の空気吸えたし、もう帰ろっと。

？「ねぇ…大丈夫？」

『きゃ！？』

気づかれちゃった

ど、どうしよ…！

？「君も鬼殺隊…？あ、でも隊服を着てないね」

『…』

？「あ！えっと、俺は我妻善逸。君は？」

どうしよ、累くん…！

善逸「…もしかして、鬼に会ったの！？大丈夫！？」

ギュウッ！

善逸「大丈夫だよ！俺がついてるからね」

『…うっ…ぐすっ…』

善逸「あえ！？な、泣かないで！ほら、大丈夫だよ！」

累くん、たすけて

善逸「きっと怖い目にあったんだね。怯えた音してる」

『…は…なして…』

善逸「あぁ！ごめんね！」

パッ

善逸「一人じゃ心細いかなって思って、つい抱きしめちゃった」

『…善逸…さん…』

善逸「ん？なあに？」

『…この山から…逃げて』

善逸「え？」

累くん達に見つかったら、この人も殺されちゃうかも…

『私は大丈夫だから…さよなら！』

早く帰らなきゃ…！

ガシッ

善逸「ちょっと待って！」

『！？…え』

善逸「どこ行くの？1人で行くのは危ない、鬼がそこらじゅう出歩いてるからね」

『お願い！離して！』

善逸「！？あ、ごめん」

この人本気で心配してくれてる…けど

『戻らないといけないの…』

善逸「この山に住んでるの？」

『あ…いや、違うけど……この山の近くの町に住んでて…』

鬼だと悟られぬように

気をつけないと。

善逸「…そっか、じゃあ途中まで一緒に行かない？」

『途中…？』

善逸「俺も仲間とはぐれちゃったから、探しに行きたいんだ」

『…わかった』

善逸「良かった！それなら、ほらこっちきて」

トテ…ギュッ

善逸「へ！？手、繋ぐの///？」

『ぁ…いつもの癖で…嫌だった？』

善逸「いっ、いやじゃない…です///」

『なんで敬語なの、善逸さんの方が年上なのに、えへへっ変なの〜』

善逸「……かわいい」

『え？』

善逸「っ///！あれ！？声に出てた！？」

『うん』

善逸「ごめんね！その…笑った顔が、とっても可愛くて…」

『えへっ可愛いかぁ、ありがと！』

善逸さん顔赤い…タコみたい

善逸「君、名前は？」

『…A』

善逸「Aちゃん？可愛い名前だねぇ！」

『ありがとう』



……優しい人…

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