【鬼滅の刃】【累】初恋は実らない？

11 オシロイバナ 参 ページ13

Aさんside

──先行ってて──

累くんがなんか、ひんやりしてる。

言葉が冷たかった。

『うん…』

トテテッ

累「余計なこと言うなよ」

累母「ごめんなさい！！ごめんなさい！！ごめんなさ
い！！」

累「次なんかしたらズタズタに刻むから」

累母「ごめんなさい、ごめんなさい…」

スタスタ

累「A、遅くなってごめんね」

『あっ…全然大丈夫だよ』

優しい累くんに戻ってる。

あまり笑わない人だけど、なんかあったかくて、

寂しいような気がする。

いつも。


ただの勘だけどね。

累「今日もあの花の所行く？」

『うん、行きたい！』

…隠し事をしてる？

何か、嘘をつかれている気がする。

私の勘は、よく当たる。

私は、それが恐い。

嫌な勘ほどよく当たるのだ。

こんな能力いらない。

累「どうかした？」

『ううん！なんでもない！』

トテトテ

『やっぱり、綺麗な場所だね。』

累「……A、僕のこと…嫌いになった？」

『えっなんで！？』

累「母さんが言ってたこと、覚えてる？」

『…危害を加えないって言ってたこと？』

累「うん。僕のこと不審に思ってるかなって」

『そんなことない。…でも、累くんが何かを隠しているような気がする。私は、そっちの方が気になる』

累「っ！…隠してること…？」

動揺してる。

やっぱりなんか隠してるんだ。

『それは、言えないこと？』

累「……」

黙っちゃった。

『私は、累くんの味方だから、秘密があっても味方だから！』

累「…ごめん」

『謝らないで！…お願い、大丈夫だから！何があっても私は累くんの味方だから！！』

累「！…本当？僕の味方？」

『うん』

累「……僕とAには、絆、あるかな？」

『あるに決まってるでしょ！！』


累「……！！！やっぱりあったんだ…！！偽物じゃない本物の絆！！やっと見つけた…！！アハハ！アハハハハハ
ハハ！！！！」

『！？…るいくん？……ねぇ、どうしたの……？』

怖い。

累「ごめんね？怖がっちゃったかな…？大丈夫だよ。僕
は嬉しいんだ。Aが僕の家族になるから…」

…家族？

何を言ってるの……？

『か、家族？まって！どういうこと…？』

累「大丈夫。Aの顔は綺麗で僕好みだから、顔を剥
がしたりしないよ。ただ、血の繋がりが欲しいから、
僕の血は飲んでね」

なんのこと？

『恐い…こわ…いっ、ぐすっ』

累「泣かないで、可愛い顔が台無しだよ？」



私、どうなっちゃうのかな

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