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その血気術は、水のようなガラスのようなものだった。

『え…?』

私は自分の手に握られている刀を見た。

私が生きているときに使っていたものと同じだった。

青いすんだきれいな刀。

遠くでこちらの様子を見ていたその血気術を使っていたであろう鬼もしのぶさんも一斉に私のほうを向いた。

と、とりあえず、倒さなきゃ。

『終ノ型 狐の災いっ!!』

この技だった。

急に私の口から出て、幽霊の体を利用してふっと出せた技。

不思議なことにその刀は鬼の首を無事に切り裂き落とした。

そのあと霧となり鬼の体はなくなった。

『え、え〜〜!?』

私は自分でわけがわからなかった。

気づくと手に握られたはずの刀は消えていた。

しのぶ「Aさ〜ん?いるんですか?」

私はそんな問いかけにおとなしく仮面を外すことしかできなかった。

『…』

お面を外して、わけわかんない…という私の顔が見えるとしのぶさんは一回ため息をついていった。

しのぶ「…まぁ、お説教は帰った後にしましょうか。」

そういうとしのぶさんは屋敷のほうへと走り出した。

私もあわてて追いかける。

仮面をつけながら。

…何が起こったんだろう。

急に現れた刀、それに生前うまく使えなかった技が自然とできて体にもダメージがなかったこと、そして鬼を倒し終えると消えた刀のこと。

もっと、もっと、わからなくなるだけだった。

屋敷につくと、私の部屋に誘導された。

『・・・ごめんなさい。』

私はとりあえず謝った。

しのぶ「まぁ…任務についてくることは別にいいんですけど、一言かけてくださいね私もびっくりするので。」

『はい…』

しのぶ「聞きたいことはいっぱいありますけど…今日はとりあえず寝ましょうか。明日詳しく聞きますから。」

『わかりました。』

私はそう言って仮面をつけなおした。

死んじゃったんだなぁ私。

そう思った。

最初は楽しかったけど幽霊になっているという事実がある以上私は何かやり残した子がある気がする。

それを見つけるのが私の役目かもしれない。

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こんわた - Namiさん» Namiさんコメントありがとうございます!続きどんどん上げていくので待っててくださーい!コメントほんとにありがとうございました! (9月9日 11時) (レス) id: b5cebe3fc7 (このIDを非表示/違反報告)
Nami - 幽霊夢主面白いです!お面つけるかどうかで切り替わるんですね!続き気になります! (9月8日 21時) (レス) @page4 id: 7f8b02d024 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こんわた | 作成日時:2023年9月6日 18時

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