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瞼を再び開けると夜になっていた。

夜になり、暗くなった屋敷の中をお面をつけていることを確認し徘徊する。

月の明かりがまぶしかった。

私のカラスはどうなったんだろうか。

主が死んだカラスは、御館様の下で働くとも新しい主が与えられるともどちらともいわれている。

けっこう、愛着あったんだけどなぁ。

しのぶさんの屋敷は前と変わらず、病院のようだった。

いろいろな部屋に隊員と思われる子たちが寝ている。

ひどいけがの子もいたけど、一発で死んでないだけ私よりましなのかもしれない。

3人の蝶の髪飾りをつけた少女たちが夜だというのに動いて隊員たちの看病、様子見をしていた。

この子たちも親を鬼に奪われたのだろうか。

そう考えると複雑だったが、幽霊である私は何も手伝えることがなくその様子を横目に屋敷の探索をすることぐらいしかなかった。

一周見て回り、そのあとにもう一度自分の部屋に戻り縁側で寝ころんだ。

この体は夜行性になったのか一回瞼を閉じてみたが昼間に寝ていたのもあって寝れそうにはなかった。

ひっそり、ついていくだけなら、いいかな。

しのぶさんの部屋へ行くと任務に行く準備中らしかった。

お姉さんの形見である着物を着て鞘を服につけて刀をしまっていた。

私は、仮面が取れてないことをこまめに確認しながら、任務についていくことにした。

幽霊だし、最悪攻撃されたとて死ぬことはないし。

鬼からも見えないだろうし。

そう思い、私はしのぶさんの行くほうへただただついていった。

幽霊の体は思ったより使いやすかった。

浮遊できるからいくらでもついていけるし体力が減るような感覚がなかった。

少しづつ、ついてくと鬼がいた。

私のことは見えていないみたいでしのぶさんの前にいた私には目もくれず、しのぶさんのほうへただ、一直線に走って行っていた。

私は、ボケーとしのぶさんを眺めていた。

血気術が使えそうにもなかったし下級の鬼だろう。

しのぶさんが無事鬼が消滅していくのを確認してる途中、急にしのぶさんの背後へと血気術が近づいていた。

『あっぶないっ!!』

私は思わず手を出していた。刀を引き抜き血気術をはじくいつもの動作を。

でも、そんなことをしたところで面を外してないし刀も持ってないっ…から…っ

ガシャン

何かが割れる音がした。

え?

私の手には刀が握られていて、砕けた血気術が足元にばらけ霧のように消えて行っていた。

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こんわた - Namiさん» Namiさんコメントありがとうございます!続きどんどん上げていくので待っててくださーい!コメントほんとにありがとうございました! (9月9日 11時) (レス) id: b5cebe3fc7 (このIDを非表示/違反報告)
Nami - 幽霊夢主面白いです!お面つけるかどうかで切り替わるんですね!続き気になります! (9月8日 21時) (レス) @page4 id: 7f8b02d024 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こんわた | 作成日時:2023年9月6日 18時

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