【鬼滅の刃】不死川の長女です。【キメツ学園】

23話 初夢編 ページ24

side玄弥

朝か……

姉ちゃん、起こしてくれなかったなぁ…

なんでだろ……

下に降りてリビングに入ると

実弥｢寝坊助、顔洗って来い。｣

黒いエプロンをつけた兄貴が料理してる…！？

玄弥｢な！？｣

実弥｢さっさとしろよォ。｣

なんで当たり前みたいにしてるの！？

姉ちゃんは！？

玄弥｢姉ちゃんは？｣

兄貴は顔をしかめて

実弥｢寝惚けてんのかァ？｣

俺を心配する。

？

実弥｢Aならとっくに×××に嫁いだろ。｣

なっ…！

名前は聞き取れなかったけど、

よく知ってる名字だった。

でも、そんなの……

姉ちゃんが……嫁に……



―現実―

玄弥｢そんなの嫌だぁ！｣

ガバッて起き上がったら、ベッドの上。

姉ちゃん…

夢、だよな？

リビングに降りると、

A『あら、今日は早起きですね。玄弥。』

居た。

まだ、早い時間だからリビングで本を読んでる。

A『あらあら。どうしたの。』

ぎゅうっと抱きしめた。

玄弥｢へへ、姉ちゃんだぁ……｣

姉ちゃんは

A『可笑しな玄弥だこと。』

笑って俺を撫でる。

玄弥｢嫌な夢みた。｣

A『あら、どんな夢？』

玄弥｢もの凄く嫌な夢…｣

俺の背中をトントンと叩く。

玄弥｢姉ちゃんが遠くに行っちゃう夢…｣

嘘ではない。

A『あらあら。そう。』

俺を優しく撫でる姉ちゃん。


【数分後】

実弥｢おい、どうしたァ、そのひっつき虫。｣

兄貴が起きてきた。

A『もの凄く嫌な夢を見たんですって。兄さんは初夢見れました？』

実弥｢…教えねェ。｣

兄貴は良い夢みたみたい。

玄弥｢姉ちゃんは？｣

A『さあ。』

教えてくれない奴…

【おまけ】

実弥の夢(というか昔の記憶)

―12年前(玄弥4歳、A6歳)―

チビA『玄弥は大きくなったら何なりたい？』

チビ玄弥｢さねみにーちゃみたく強くなりたい！｣


母｢Aは好きな人居ないの？｣

チビA『おにーちゃんがすき！』


―現実―

実弥｢馬鹿可愛いかよ……｣



玄弥(兄貴の笑顔が怖い……なんの夢見たんだ？)

A『兄さんの機嫌良いですね〜。』



絶対守る。


近寄るクソ共はぶっ飛ばす。


A『あらあら、凶悪な笑顔。』

玄弥｢姉ちゃん…！ハッキリ言い過ぎ！｣


A『うぅ……』

Aの頭を軽く叩く。

玄弥｢兄貴！？｣

手加減してやったのに。

A『今年はおはぎ作りませんからね。』

！？

A『お、重い…』


玄弥(兄貴でも姉ちゃんには適わねぇんだな…)

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