記憶が二十余り八つ ページ27
『大丈夫だよ。
私は、戀が怖い神様だって思った事は一度もないし、これからも思ったりなんかしないよ！』
戀＜………＞
髭「うーん……」
戀が口を開きかけた時、髭切が母親を見てつまらなそうに溜め息をついた。
膝「兄者？どうしたんだ？」
髭「いや、これがもう喋らなくなっちゃったから、つまらなくなってね。」
髭切がこれ、と言いながら指差すのは少女の母親。
体は既にバラバラに近い状態にされていて、生きている方がおかしいくらいだった。
死にたくても死ねないという生き地獄を味わったせいで、精神が完全に衰弱しきっていたのか、血の混じった涙を流したまま微動だにしなくなった。
母「……………ぁ……ぁぁ……」
膝「確かに、そろそろ此方も動かなくなってしまったな。」
膝丸の視線の先には、母親と同じような状態になった父親。
だが、父親は母親以上に無惨な姿にされており、見るのも躊躇してしまう程。
それでも二振りが全く動じないのは、少女の事しか眼中にないからだろう。
『あっは！随分派手にやったねぇ。
お母さんも凄いけど、お父さんに至っては原型もとどめてないね。
あれ本当に生きてるの？』
戀＜生きているさ。＞
少女は両親を数秒間じっと見つめた後、ニッコリ笑って髭切と膝丸を見た。
『飽きたなら、もうやめて良いよ。
戀の体力がなくなっちゃうからね〜。』
髭「じゃあ、もう殺していい？」
膝「A、見ていて平気なのか？」
『平気平気〜！心配してくれてありがとうね、膝兄。』
少女が頷くと、二振りは両親を殺した。
その後、両親の死体は戀が炎の中へと放り込み、全てが終わった。
『さようなら。お父さん、お母さん。
来世でも、どうか不幸せにね！』
炎の中で焼け落ちた両親に向かって、少女は笑ってそう言った。
髭切は少女の頭を撫でて、ふわりと微笑む。
髭「これからは、僕達の神域で暮らせば良いよ。
不自由は無いと思うからね。」
『うん！戀も一緒に良い？』
膝「あぁ、勿論だ。」
戀＜ふむ、ではそうするとしよう。＞
髭「それじゃ、僕達の神域へご案内〜！」
膝「歓迎する。」
その声がしたと思うと、辺りは光に包まれ、数秒もすればそこにはもう誰もいなかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 132人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紅桜 - minedeさん» 源氏、神様、ヤンデレ万歳！＼(^р^)／← ありがとうございます！続編でも何卒宜しくお願い致します！ (2018年3月7日 12時) (
レス) id: 087b770101 (このIDを非表示/違反報告)
minede(プロフ) - 紅桜さん» ヾﾉ≧∀≦)ｲｴｲｴ! 神様！源氏兄弟かっこいいです。自分も愛されたい（殴 。主人公羨ましいです。そばに居てからのヤンデレとか！ 過去編お疲れ様です！ (2018年3月7日 7時) (レス) id: 2cac5fb89e (このIDを非表示/違反報告)
紅桜 - うたさん» ここにも同士がいらっしゃる…！応援ありがとうございます！ 『あはっ！素直だね〜！そういうのは面白いから好きだな〜♪』 (2018年3月6日 15時) (レス) id: 087b770101 (このIDを非表示/違反報告)
紅桜 - minedeさん» うわあぁ…！ありがとうございます…！そのお言葉のお陰でモチベ上がります！源氏兄弟は格好いいですよ(真顔) おいでませ源氏沼((殴 (2018年3月6日 14時) (レス) id: 087b770101 (このIDを非表示/違反報告)
うた - 紅桜さん» 同じくそういうの好きです(*≧∀≦*)笑 ひゃー！髭切さん膝丸さん戀さんまでありがとうございますぅぅぅ(*´ω｀*)当然の報いだー！夢主ちゃん好きよ(*´ω｀*)作者さん応援してます♪ (2018年3月6日 13時) (レス) id: c67c9557a6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
