ブラック本丸に来た不思議な見習い

七日目　貴方side ページ9

？？「あ、主！落ち着け！」

美「煩い煩いっ！！！折角の着物になんて事してくれたのよ！！！」

ドカッ！バキッ！

？？「うぅっ…！……、……！」


ついたのは良いけど……今なかなかの修羅場じゃない？
それに、誰かが殴られたりしてる音が聞こえるねぇ。


こん「A姉様！急ぎましょう！」

『そうだね〜。
あ、審神者さん私達に背向けてる。
………！
良いこと考えた〜♪ふふふふっ！』


頭に[？]を浮かべるこんちゃんに、指を唇に当て、小さくウインクをする。
こんちゃんが意味を理解して、こくりと頷いたのを確認して、そっと襖を開く。

中では審神者さんが白髪で目が赤い小さな男の子と、朝私が見かけた男の子と、真っ青な髪の男の子と、眼帯をした男の人に暴力を振るっていた。

回りには、暴走した審神者さんを止めようと、いろんな人達が審神者さんに
やめて、落ち着いてくれ
と叫んでいる。

暴力を受けている人達も、声は聞こえないが、口を僅かに動かして
助けて
と涙を流しながら言っていた。

私は気配を殺し、審神者さんの後ろに立ち、いつものように笑った。


『どうしたんですか？審神者さん。』

美「っ！？見習い！？
ぁ、アンタ何でここにいるのよ！！！」

『何やら騒がしいなと思って来てみたら、貴方が叫び散らしていたのでねぇ。
貴方、何したのですか？』

美「はぁ！？悪いのはあっちよ！！！
今剣は折角の着物にお茶溢して、燭台切のご飯は不味いし、それで二人に罰を与えてたら、小夜と五虎退が邪魔してきたのよ！？
主である私に刃向かうなんて何様のつもりよッ！！！！！」

『あはははは！ほらほら、そんなに怒らないで下さいよ〜。
綺麗なお顔が台無しですよ！
ふふっあははははははは！』


審神者さんの勝手な言い分と真っ赤になった顔を見て、私は爆笑した。
回りの人達は私が殺されるのでは、と顔を真っ青にしており、笑われた審神者さんは怒りで更に顔を歪ませていた。

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