Ｎｏ．２だよホークスさん ページ7
『なんで俺まで？』
「良いから良いから」
俺ただの付添人ですから！
――――――
side: 鷹瀬
今日はなんとヒーロービルボードＪＰ下半期発表の日だ。会場は九州ではないので、本当ならホークスさんだけが会場に行くはずなのだが…
「ほら“イーグル”、こっちこっち」
どうして俺も会場に居るのだろうか。
そういえば俺のヒーローネームはイーグルだ。何故か事務所の人やホークスさんは俺の事を名字で呼ぶので、ちょっと違和感を感じた。
『ねえホークスさん、何で俺まで？』
「だってさ、イーグルも将来ここで名前を呼ばれることになるんだよ。あらかじめどんな雰囲気かとか体験しておいた方が良いって」
本当なら今日は九州で他の事務所と組んで敵退治に向かう予定だったのに、ホークスさんが突然「鷹瀬も会場に連れて行く」と言い出したので、俺は半ば強引にこっちに来させられた。しかも暗いステージの上でホークスさんの後ろに立たされ、何だか変な気分だ。
気が付けば順位の発表が始まっており、ホークスさんはいつ呼ばれるのだろうと耳を澄ませていた。
――Ｎｏ．２！マイペースに！しかし猛々しく！破竹の勢いで今！２番手へ！ウィングヒーロー、ホークス！
耳が痛くなるほどに大きな声で会場に響き渡ったアナウンスに、俺は思わず口をポカンと開けてしまった。前回のトップチャートでは確かトップ３入りだったはずが、あっという間にＮｏ．２へとランクイン。
自分と少ししか歳が違わないのに、こんなにも皆から支持され、頼りにされている。いつもは適当で、俺の新居にも勝手に入ってきちゃって、でもマグロは旬じゃないからって言ってカツオをくれたりする。
何だかんだ言って、結局ホークスさんは凄い人なのだ。周りを見る目や気配りが出来て、しかも強い。俺なんかじゃ到底適わないヒーローだ。
「んな大ゲサな」
紹介アナウンスが大げさだと愚痴をこぼしたホークスさん。俺は後ろでライトに照らされる彼を見ているが、ホークスさんの声色は至って普通で、緊張なんて微塵も感じさせない。
一方俺はと言うと、特に何もしていないのに変に緊張して顔が熱くなっていった。ライトで照らされて熱くなっているのか、緊張で熱くなっているのか何て分からない。
しかしこの言葉を忘れてはいけないと思い出し、エンデヴァーさんのアナウンスが流れる中、ホークスさんの肩を叩いて口を開いた。
『Ｎｏ．２、おめでとうございますホークスさん！』
――――――
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 312人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
林(プロフ) - nanoka(*´∀｀)さん» ここまで長らくお待たせいたしました！完走できるように頑張りますので、何卒よろしくお願いいたします！ (2020年2月11日 18時) (
レス) id: e2467e6846 (このIDを非表示/違反報告)
林(プロフ) - (名前)えりなさん» お待たせいたしました！長い間全裸待機させてしまって申し訳ございません（ ; ; ） (2020年2月11日 18時) (レス) id: e2467e6846 (このIDを非表示/違反報告)
nanoka(*´∀｀)(プロフ) - お久しぶりの更新ありがとうございます！(？)ラストまで後少しなんですね…寂しくなります。これからもよろしくお願いします！ (2020年2月11日 15時) (レス) id: c7fdcaabfc (このIDを非表示/違反報告)
(名前)えりな(プロフ) - めっちゃ面白いです！！全裸待機してますので頑張ってください！応援してます！ (2020年1月3日 16時) (レス) id: f380eb65b5 (このIDを非表示/違反報告)
林(プロフ) - カラバコの中の子犬さん» 全裸待機して頂いてありがとうございます（；；）まだ結末を考え中ですのでもう少々お待ちを！ (2019年11月6日 20時) (レス) id: 14631dcafc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：林 | 作成日時：2018年12月6日 2時
