背中が痛いよホークスさん ページ15
「仰向けはダメだよ」
そう言って、細くなった腕を掴んだ
――――――
side: ホークス
これまでのとは明らかに次元の違う脳無による襲撃、海沿いの工場のはずが街中での襲撃。荼毘から聞いていた話とかなり食い違っていた。信用テストと言ってもかなり度が過ぎていると思う。
それよりも予想外だったのは鷹瀬の負傷だ。まさか脳無が分裂するなんて思ってなかったし、鷹瀬が処理にかかった脳無が強めだったのが運の尽きだ。
「背中のガラスは全て取り除いて、翼の根元の傷も塞いでおきました。しかし傷口が開く可能性もあるので、寝るときは仰向けにさせないようにお願いします」
数日間は絶対安静と診断を受け、鷹瀬は入院生活を余儀なくされた。麻酔が抜けないからなのか、もしくは脳無のダメージで意識が戻っていないのか、目を開ける様子は全くない。
看護師の仕事を増やすわけにもいかないし、部下の睡眠時間を奪う訳にもいかないので、今日は俺が鷹瀬の世話をすることにした。世話と言っても仰向けにならないように見るだけなのだが、まあ良い。
「報告書もこれで全部か…と、危ない」
ここ数日の報告書を事務所から持ってきてチェックしていると、布団がモゾモゾと擦れる音が聞こえた。無意識のうちに動いてしまっているのだろうか。
「仰向けになると背中、痛くなるよ」
きっと鷹瀬には聞こえていないのだろうが、一応声を掛けておく。肩が動き始めたので鷹瀬の腕を掴んで引っ張り、横向きを保たせた。掴んだ腕は心なしか細くなってしまったような気がする。
「ヒーロー活動は控えさせろ、か…」
医者から暫くヒーロー活動は控えさせろとの警告が出た。
職場体験やヒーローインターンを経て、鷹瀬の実力を見込んで俺は雄英に志望届を提出した。流石に早すぎるか？とも躊躇ったが、気づいた頃には鷹瀬をサイドキックとして迎えていたらしい。
「ごめんね鷹瀬…背中痛いよね。でも確認させて」
傷口が開いていないか、軽く包帯越しに背中を触って確認する。湿った感じも無く安心したが、麻酔が切れて痛みを感じたのか鷹瀬の眉が歪んだ。
自分の翼が無くなるっていうのは、一体どんな感じなのだろう。
『……ホークスさん擦りすぎです、痛いです』
「あれ、鷹瀬起きてたの？」
起き上がろうとする鷹瀬の背中を支え、ゆっくりと体を起こした。静かな病室に空腹を報せる音が響く。
「…退院したら、マグロ食べに行こうか」
『へへ…嬉しいです』
――――――
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林(プロフ) - nanoka(*´∀｀)さん» ここまで長らくお待たせいたしました！完走できるように頑張りますので、何卒よろしくお願いいたします！ (2020年2月11日 18時) (
レス) id: e2467e6846 (このIDを非表示/違反報告)
林(プロフ) - (名前)えりなさん» お待たせいたしました！長い間全裸待機させてしまって申し訳ございません（ ; ; ） (2020年2月11日 18時) (レス) id: e2467e6846 (このIDを非表示/違反報告)
nanoka(*´∀｀)(プロフ) - お久しぶりの更新ありがとうございます！(？)ラストまで後少しなんですね…寂しくなります。これからもよろしくお願いします！ (2020年2月11日 15時) (レス) id: c7fdcaabfc (このIDを非表示/違反報告)
(名前)えりな(プロフ) - めっちゃ面白いです！！全裸待機してますので頑張ってください！応援してます！ (2020年1月3日 16時) (レス) id: f380eb65b5 (このIDを非表示/違反報告)
林(プロフ) - カラバコの中の子犬さん» 全裸待機して頂いてありがとうございます（；；）まだ結末を考え中ですのでもう少々お待ちを！ (2019年11月6日 20時) (レス) id: 14631dcafc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：林 | 作成日時：2018年12月6日 2時
