致命傷だよホークスさん ページ14
「暫くヒーロー活動は控えさせて下さい」
もう１体強い脳無が居たなんて聞いてない
――――――
side: ホークス
エンデヴァーさんは無事に勝利を収めた。しかし彼が負った傷は決して軽くはなく、それは俺も同じだった。羽は数日経たないといつも通りに機能しそうにない。
「そういえば鷹瀬は…？脳無ならすぐに片付くはず…」
市街地に分裂して現れた脳無の処理を、つい先程鷹瀬に任せた。もうとっくに戻って来てもいいはずなのだが、一向に姿を表す気配がない。
「ホークス！！交番に居た脳無にお前のサイドキックがやられた！」
「…は？」
今確かに“やられた”と、そう言ったのか？俺のサイドキックが、鷹瀬がやられた？
そんなはずない、と思いたい所だが、こちらに戻って来ない辺り本当に苦戦したのだと思うしかない。
「ホークスさんこっちです！」
「救急車は呼びました。応急処置も済ませてあります」
角を曲がって交番に辿り着く前に、俺の鼻を鉄の匂いがかすめた。嫌な予想ばかり浮かんでしまう。
無造作に散らばっている大量の羽に、地面に染み渡る赤黒い液体。漂う鉄の匂いに思わず口を抑えた。
「…ッ、鷹瀬！」
羽を辿れば着いた先は鷹瀬の元で、惨い状態で意識を失っていた。羽は無残にも全て引きちぎられ、加えて翼自体がごっそりと引き抜かれている。
見るに堪えない状態の鷹瀬。きちんと呼吸をしているのかすら分からない。
「鷹瀬しっかりしろ、死ぬな！」
救急車に乗せられる鷹瀬の手を掴んで俺はそう叫んだ。しかしその手は握り返されることなく、だらりと垂れた。
鷹瀬を乗せた救急車は病院へ向かい、俺はエンデヴァーさんの元へ戻る。彼は満身創痍ながらも鷹瀬の事を心配しているようだった。
「イーグルの小僧は無事か？」
「…いえ、かなり危険な状態です。脳無に羽を引きちぎられていました。ヒーロー活動を続けられるかどうか……」
俺の羽は再生するが、今の鷹瀬の状況とは訳が違う。鷹瀬の翼は完全に根から引き抜かれており、元の状態に戻れるのか定かではない。
コスチュームの背中部分は真っ赤に染まり、傷口が露わになっていた。致命傷を負わせた脳無は他のヒーローによって片付けられたようだ。
「…荼毘、色々と聞いてないことがあるんだけど」
脳無襲撃が予定通りじゃないのは百歩譲って受け入れよう。しかし鷹瀬に致命傷を負わせるのは頂けない。
「単独で行かせたアンタが悪いんじゃねえの？」
――――――
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林(プロフ) - nanoka(*´∀｀)さん» ここまで長らくお待たせいたしました！完走できるように頑張りますので、何卒よろしくお願いいたします！ (2020年2月11日 18時) (
レス) id: e2467e6846 (このIDを非表示/違反報告)
林(プロフ) - (名前)えりなさん» お待たせいたしました！長い間全裸待機させてしまって申し訳ございません（ ; ; ） (2020年2月11日 18時) (レス) id: e2467e6846 (このIDを非表示/違反報告)
nanoka(*´∀｀)(プロフ) - お久しぶりの更新ありがとうございます！(？)ラストまで後少しなんですね…寂しくなります。これからもよろしくお願いします！ (2020年2月11日 15時) (レス) id: c7fdcaabfc (このIDを非表示/違反報告)
(名前)えりな(プロフ) - めっちゃ面白いです！！全裸待機してますので頑張ってください！応援してます！ (2020年1月3日 16時) (レス) id: f380eb65b5 (このIDを非表示/違反報告)
林(プロフ) - カラバコの中の子犬さん» 全裸待機して頂いてありがとうございます（；；）まだ結末を考え中ですのでもう少々お待ちを！ (2019年11月6日 20時) (レス) id: 14631dcafc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：林 | 作成日時：2018年12月6日 2時
