９日目 天使と恋敵？ ページ10
『あ、お前…！』
「…何だよ。」
一触即発の予感
(“天使と切島君”の次の日くらいの話)
――――――
日誌を書き終えた天塚は相澤先生に渡そうと、放課後に職員室へ向かう。失礼しますと一声発して職員室に入り、目当てである相澤先生のデスクに向かった。今日はどんな無駄話をしようかなんて考えつつデスクに向かうと、視界に入ったのはお目当ての人物の他にもう１人居た。
『あ、お前…！』
ピシッと空気に亀裂が入ったような効果音を天塚だけが確かに感じ取った。日誌を提出しようと差し出した右手が途中で止まり、天塚はジッと心操を見つめ顔を歪める。
「…何だよ。」
心操はいきなり掛けられた声に少し驚いたが、手に握られている日誌を確認し天塚が何故職員室に来たのかを理解した。しかしどうしてあんな反応をされたのかまでは理解できなかった。
『(腹立つ〜！退いてよ！先生と話出来ないじゃん！)』
しかし天塚の表情から何となく察した心操。じゃあ体育館でとだけ言って職員室を後にした。そんな心操をジッと最後まで睨み付ける様に見つめた天塚は、相澤先生に声を掛けられるまで日誌を持ち立ち尽くしたままだ。
「…おい天塚、日誌書いたんだろ？見るから寄こせ。」
『あっ、そうだった。はいこれ。』
心操の事に気を取られすぎて日誌そっちのけになってしまっていた天塚、今日書いたページを開きながら机に置いた。ページを隅々まで眺める先生の顔を愛おしそうに見ていると、先生はさらさらと確認のサインを書く。
「良く書けてるな、天塚のは見やすいから助かるよ。」
『えへへ、ありがとうございます！』
盛大に鼻の下を伸ばしながら頬を緩ませて喜ぶ天塚を見た相澤先生は、相変わらず緊張感が無い表情だなと微かに笑った。
『…あ、そうだ、心操って何の用だったんですか？』
「特訓に付き合ってるんだ。ヒーロー科に編入する可能性が高い生徒だからな。」
『…なるほどね〜。』
昨日切島が言ってた事はやっぱり本当だったんだ。相澤先生が心操に稽古をつけている、確かに本当だった。その事実を改めて理解した天塚の表情はまた少し歪む。
「天塚お前さ、結構表情コロコロ変わるよな…見ていて面白いよ。」
『…へ？』
控えめに笑いながらそう言った相澤先生に驚き、天塚は口をポカンを開けて先生の方を見た。今日も学校に来て良かったとルンルン気分で帰宅したそうだ。
――――――
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林(プロフ) - ユキヒメさん» コメントありがとうございます！完結済みなのに嬉しい；；相澤先生好きすぎて、書く作品ほとんど先生とくっついてます、、偏り、、 (2021年8月29日 23時) (
レス) id: 62a8050e41 (このIDを非表示/違反報告)
林(プロフ) - 椿さん» かわいい自慢の夢主くんです！ありがとうございます、、！（コメント気づかなくてすみません；；） (2021年8月29日 23時) (レス) id: 62a8050e41 (このIDを非表示/違反報告)
ユキヒメ - うちの推しオチだったーーー！！やったーーー！！！夢主くん可愛い！可愛すぎて心配ね、、、ナンパとか、まあ相澤先生がなんとかしてくれる！ (2021年8月25日 21時) (レス) id: 6b0d7c3cfa (このIDを非表示/違反報告)
椿 - 夢主くんかわいい…応援してます…!! (2019年10月8日 17時) (レス) id: 33631e1d2f (このIDを非表示/違反報告)
林(プロフ) - 夜剣さん» うわああ嬉しいコメントありがとうございます…！更新頻度遅くて申し訳ないですが、これからも宜しくお願いします！ (2019年2月13日 0時) (レス) id: 14631dcafc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：林 | 作成日時：2018年11月10日 23時
