深呼吸 99回目 ページ31
「…来い」
『え、ええ何？』
強制連行？
――――――
雄英に戻ってきてからというもの、俺は予想通り質問攻めにあった。
何があったのだとか、ちゃんとご飯は食べてたのかとか、ちゃんと授業は受けれるのかとか。他にはインターンに行けるのかと轟に尋ねられたが、インターンなんて聞いてない。
『あのさ…インターンって何?』
「A君、相澤先生から聞いてへんの?」
なんかやけに疲れが溜まっていて、こっちに戻ってくるときの車の中では終始寝ていた。寮に帰ってきた時、消太さんは授業に行かなきゃいけなくて特に何も会話をすることなく行ってしまったっけ。
『うーん、なんも聞いてないかな。どういう事するの?』
「職場体験のコネクションとかを使って、プロヒーローのサイドキックとして参加するんだ。でも全員が参加出来る訳じゃ無いんだけどね…」
ちょっと待って欲しいんだけど、俺はそもそもの話職場体験なんてやってないんだよね。緑谷の説明はありがたいんだけど余計に混乱するだけなんだよねえ…
まあ職場体験の上位互換?みたいな感じで良いのかな。
『あとでしょ…じゃなかった、先生に聞いてみる』
「うん。それが良いかもね」
何だかんだ言って本格的に授業を受けるのは今からが初めてになりそうだし、そもそも皆のスピードについて行けるのかな?
「…来い」
『え、ええ何?』
皆からの質問攻めにあっていると、突然腕が掴まれてそのまま引っ張られた。一体誰だと思い目をやれば、爆豪がエレベーターの方に向かってズンズンと俺を引っ張っていく。
後ろから芦戸の大きな声で「まだ聞いてない事あるのにい!」と叫んでいるのが聞こえた気がする。
「…デリカシーが無え」
エレベーターに乗り込んで爆豪はそう呟き、その表情はどこかムッとしているようにも見えた。
相変わらず不器用だななんてつい面白くなってしまって、笑いをこらえているとあっという間にエレベーターは目的の階に着いた。
『…?俺の部屋来るの?』
「悪いか」
『まさか、全然大丈夫だよ』
なんだかよく分からない態度。言いたい事があるならはっきり言えばいいのに、爆豪はなかなかしっぽを見せようとはせず、ゆっくりとした足取りで俺の部屋に入る。
特に何をするでもなくベッドに腰かける。テレビも置いていない部屋に聞こえるのは、夜になっても騒がしい蝉の声だけだった。
――――――
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林(プロフ) - レインさん» 半裸待機の方…！他の作品も見て下さって嬉しいです！ (2019年1月13日 14時) (
レス) id: 54c62d0384 (このIDを非表示/違反報告)
林(プロフ) - シロウさん» コメントに気付かず長らく放置してしてしまってすみませんでした！ストーリーが上手く練れず亀ペースですが、温かい目で見ていただければと思います！ (2019年1月13日 14時) (レス) id: 54c62d0384 (このIDを非表示/違反報告)
レイン - ホークスさんの人と同じ人だった驚き。 (2019年1月13日 6時) (レス) id: a956189dd3 (このIDを非表示/違反報告)
シロウ(プロフ) - 続き気になります！更新頑張ってください！ (2018年12月24日 20時) (レス) id: 0081c77fec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：林 | 作成日時：2018年11月2日 16時
