深呼吸 90回目 ページ21
「おや、君は弔の…そうかあの時の。」
オール・フォー・ワン
個性を授けた男
――――――
side: 相澤先生
「と、まあざっくり話すとこんな感じです。しかしあくあでも仮定の話ですからA君が消したと決まった訳ではありませんので、そこは安心していただければ。」
よくこんなにつらつらを喋れるな。とんでもない爆弾を抱えていやがった。Aが消滅の個性で実の両親を消したのではないかと言う仮定、確かに言われてみれば不自然な点はいくつかある。
何の証拠もなく消えたプロヒーロー、数年経った今でも手掛かりは無し。しかし消滅の個性で消したとなれば状況は変わるが大事なのは誰がその個性で消したか、だ。聞く所によると消滅の個性は元々Aのではないらしく、他の人が個性を使った後にAに授けるのも勿論あり得ない話ではない。
「で…その個性を預けた敵がここに居ると仰いましたが、まさか。」
「そのまさかです。つい最近捕まったオール・フォー・ワンですよ。」
オールマイトさんから少し聞いたことが有る因縁の相手であるオール・フォー・ワンの個性。他者から個性を奪い、自分で使う事も出来れば他者に与える事も出来る能力。Aの両親がオール・フォー・ワンと繋がっていたのなら、Aに消滅の個性が授けられたのにも納得がいく。しかし理由はなんだ、どうしてAに個性を授けた、こんな“恐ろしい”個性。
「…今オール・フォー・ワンにも尋問をしている最中なのですが、A君本人と話がしたいと訳の分からない事を言い始めましてですね。それ以外は何も話そうとしないんです。」
「…これだけ厳重に監視されてるなら直接会わせても良いんじゃないですか?個性は使えないようにしてあるんですし。」
「我々が懸念しているのはそこなんです。オール・フォー・ワン含め受刑者達には個性を使おうとすると攻撃を与える仕組みになっていますがA君はまだ受刑者と決まっていませんし、拘束着だけで行動を封じているだけなのです。それにもしA君が何かの拍子にまた暴走してしまった場合、流石に発砲は出来ませんしあの強力な個性を止める術がありません。」
「つまり緊急の為に俺を呼んだと…?」
「大変身勝手ではありますがそうなります。彼の個性を止められるのはイレイザーヘッド、あなただけなのです。」
厳重な監視の元行われるのなら別にやめろとは言わないが、さっきのAの様子でいけるのだろうか。
――――――
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林(プロフ) - レインさん» 半裸待機の方…！他の作品も見て下さって嬉しいです！ (2019年1月13日 14時) (
レス) id: 54c62d0384 (このIDを非表示/違反報告)
林(プロフ) - シロウさん» コメントに気付かず長らく放置してしてしまってすみませんでした！ストーリーが上手く練れず亀ペースですが、温かい目で見ていただければと思います！ (2019年1月13日 14時) (レス) id: 54c62d0384 (このIDを非表示/違反報告)
レイン - ホークスさんの人と同じ人だった驚き。 (2019年1月13日 6時) (レス) id: a956189dd3 (このIDを非表示/違反報告)
シロウ(プロフ) - 続き気になります！更新頑張ってください！ (2018年12月24日 20時) (レス) id: 0081c77fec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：林 | 作成日時：2018年11月2日 16時
