深呼吸 89回目 ページ20
「A君のご両親、敵と繋がりがあったらしいんですよ。」
なんだよそれ
そんなの聞いてないぞ
――――――
side: 相澤先生
「まずA君のご両親の事、ご存知ですよね?」
当たり前だろう。Aを預かる時に事細かに説明されたんだ、それに結構有名なプロヒーローだし知らない訳が無い。
「行方不明になったって事くらい知ってる。」
「いや、それじゃなくてですね…A君のご両親、どうやら敵と繋がりがあったらしいんですよ。」
「…は?」
今まで聞いた事のない情報。Aの親が…敵と?嘘だ、有名プロヒーローが何故?何が何だかさっぱりだ。
「その様子だと、きっと私がこれから話す事も知らないのでしょうね。」
「…まだ何かあるのか。」
「最近小耳にはさんだのですが…A君の消滅の個性、誰かに授けられたようでしてね。元々は心拍数の個性のみだったのですよ。」
「授けられた…?いつ?」
「…あくまでもこれは予想ですが、A君があなたに預けられるよりも前…つまり小学校低学年か若しくは幼稚園の頃でしょうね。」
確かに俺がAを預かる時に教えられた個性は心拍数と消滅。当時は個性の二個持ちなんてあまり聞いた事が無く、珍しい子もいるもんだな程度にしか考えていなかった。まさかその二つの個性のうち一つがAの物じゃないだなんて信じられない。
「…それでご両親と関係のあった敵がこれまた厄介な敵でして、今現在ここに居るんです。」
「…はあ、それで?」
「私はその敵がA君に個性を授けたのではないかと考えておりましてね。今、どうにか情報を得ようとしていた所なのです。」
「…だからAがあんな状態になるまで問いただしたんですか。」
「まあまあ落ち着いてください、我々だって遊びでこんな事をしてるんじゃありません。話は最後までお聞きください。」
息が上がる俺をよそに、担当者は話を続ける。
「A君の親が消えたと同時に授けられた個性、何かおかしいと思いませんか?」
これから、一番良くない事を聞いてしまいそうな気がする。いままでの生活に戻れなくなりそうな、それくらい良くない何かだ。
「これもあくまでも予測ですが、A君が個性を授けられたと同時に誤って両親を消し去ったのではないかと意見がでておりましてですね。」
「…要するに東屋Aは容疑者としても尋問されている訳なんですよ。仮ですけれどね。」
――――――
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林(プロフ) - レインさん» 半裸待機の方…！他の作品も見て下さって嬉しいです！ (2019年1月13日 14時) (
レス) id: 54c62d0384 (このIDを非表示/違反報告)
林(プロフ) - シロウさん» コメントに気付かず長らく放置してしてしまってすみませんでした！ストーリーが上手く練れず亀ペースですが、温かい目で見ていただければと思います！ (2019年1月13日 14時) (レス) id: 54c62d0384 (このIDを非表示/違反報告)
レイン - ホークスさんの人と同じ人だった驚き。 (2019年1月13日 6時) (レス) id: a956189dd3 (このIDを非表示/違反報告)
シロウ(プロフ) - 続き気になります！更新頑張ってください！ (2018年12月24日 20時) (レス) id: 0081c77fec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：林 | 作成日時：2018年11月2日 16時
