深呼吸 86回目 ページ17
『A、もうすこしやすんだら?』
スポットライトで照らされたその人は
紛れもなく俺だった
――――――
side: 相澤先生
「すみませんがイレイザーヘッド、この生徒の首輪は?」
「コイツの個性を抑制するための物です。必要であれば外しますが。」
「ではお願いできますか?」
首輪を外すとタルタロスからやってきた二人はAを抱えて寮を出て行った。本当に何が起こっているのだろうか、突然の個性の暴走に明らかにおかしい態度。何かのはずみで敵連合に居た時のトラウマが蘇ってしまったのかもしれない。
「きっとすぐ帰ってくるって…な?」
「…そうだと良いな。」
Aが連れて行かれる際に渡された一枚の小さい紙切れ。恐らく担当者の名前の名前らしい単語が並べられており、その下には丁寧に携帯番号も書かれていた。
「…なあ、やっぱ心配なんだろ?仕事が落ち着いたら行けよ、タルタロス。校長も許可してくれるさ。」
――――――
「朝の騒ぎは東屋君が原因だったか…なるほどね。」
「突然個性が暴走し…我々では手に負えない状況でして。」
「で、タルタロスには面会に行けそうかい?」
「ええ。連絡先を渡していったので明日にでも連絡してみる予定です。」
「うんうんそれが良いよ。相澤君はとても心配だろうけど、頑張って授業に取り組んでくれるかい?」
「…もちろんです。」
今朝起こった話を校長に伝え、この話しをいつクラスの奴らに伝えるか悩んでいた。流石に新学期の朝からするような話ではないし、かと言ってずっと話をしないのも怪しまれるだけだ。しかしとりあえずAの事を世話してくれていた爆豪には伝えなければいけない。
｢…なんで、どうしちまったんだよ…。｣
一通り話終えると同時に、爆豪がポツリと零す。その一言だけでも俺の心には相当くるものがあった。数日後にタルタロスに行って様子を見る事も伝えると、爆豪は嬉しい様な嬉しくない様な複雑な表情を浮かべる。
｢…Aは敵連合に攫われても立ち上がろうと努力してた。普段の授業受けてもねえのに仮免試験で合格勝ち取って、本当に凄い奴なんだ…なのに何で、どうして…｣
爆豪の表情は次第に曇っていき、声は震えて始めているようだった。
｢どうしてアイツだけが辛い思いしなきゃなんねェんだ…。｣
――――――
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林(プロフ) - レインさん» 半裸待機の方…！他の作品も見て下さって嬉しいです！ (2019年1月13日 14時) (
レス) id: 54c62d0384 (このIDを非表示/違反報告)
林(プロフ) - シロウさん» コメントに気付かず長らく放置してしてしまってすみませんでした！ストーリーが上手く練れず亀ペースですが、温かい目で見ていただければと思います！ (2019年1月13日 14時) (レス) id: 54c62d0384 (このIDを非表示/違反報告)
レイン - ホークスさんの人と同じ人だった驚き。 (2019年1月13日 6時) (レス) id: a956189dd3 (このIDを非表示/違反報告)
シロウ(プロフ) - 続き気になります！更新頑張ってください！ (2018年12月24日 20時) (レス) id: 0081c77fec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：林 | 作成日時：2018年11月2日 16時
