深呼吸 85回目 ページ16
「イレイザーヘッドとはどんな関係で?」
『…あなたには関係ないです。』
暴走なんてしてない、早くここから出して
――――――
「知らないなんてこと無いですよね?早く吐いてはいかがですか?」
『う゛、本当に…何も知りません…しんじて、ください。』
さっきの拘束着は脱がされたものの、突然この人に連れて行かれた部屋には椅子が一つ置いてあった。手すりや脚の部分には硬いベルトの様な物が取り付けられておりこれから起こることを何となく理解した。どうして俺をここに連れてきたの?消太さん、俺の事嫌いになったの?
俺本当に知らないのに、どうしてこんな事されなきゃいけないの?痛いのはもう嫌だ、怖いのも嫌だし気持ち悪いのも嫌だ。いっそのこと死にたい、殺してほしい。
『おじさん、こんにちわ。』
「…やっと正体を現しましたね。」
くびわ、ない。がんたいも。あたまいたいなあ。
「癖は消えてもこれとは…本当に厄介ですね。」
『えへへ、これいたい…はずしてよ。』
「敵連合のアジトは?」
『ぜんぶきえちゃってしらない……ねえあそぼ?すわるの、つかれちゃった。』
「このピアスは誰に開けられたのですか?」
『とむらがつけてくれたんだけど、さいしょはいたかったなあ。』
しつもんばっかり、おれ、おなかすいてきちゃった。いすにずっとすわってると、すっごくきもちわるくなるよね。ああー、あたま、ぐつぐつぐつぐつしていたい。
『Aはね、こわいんだって。』
「…?」
『でもぼくはね、こわくないよ。』
「…どういう事ですか?」
『ふふ、ひみつ。Aばっかりこわいおもいして、かわいそうだね。』
「君はA君なのかい?それとも…」
『だからね、ぼくがやすませてあげたの。』
Aはぼくじゃないし、ぼくもAじゃない。Aはからだのなかでねたまんま。いつもはくびわがじゃまで、ぼくはでられないんだけど、いまはないみたい…あ、Aがおきたみたいだ。
『…っ、う、はあ、お願いです…本当に知りません…信じてください。』
「……A君?」
フッと意識が突然戻ると、そこはさっき居た部屋とは違うようで身体の拘束は幾分か緩くなっていた。しかし椅子の背もたれの後ろからは規則正しい機械音が繰り返されている。
「申し訳ありませんが、まだあなたを開放できそうにはありませんね。」
――――――
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 391人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
林(プロフ) - レインさん» 半裸待機の方…！他の作品も見て下さって嬉しいです！ (2019年1月13日 14時) (
レス) id: 54c62d0384 (このIDを非表示/違反報告)
林(プロフ) - シロウさん» コメントに気付かず長らく放置してしてしまってすみませんでした！ストーリーが上手く練れず亀ペースですが、温かい目で見ていただければと思います！ (2019年1月13日 14時) (レス) id: 54c62d0384 (このIDを非表示/違反報告)
レイン - ホークスさんの人と同じ人だった驚き。 (2019年1月13日 6時) (レス) id: a956189dd3 (このIDを非表示/違反報告)
シロウ(プロフ) - 続き気になります！更新頑張ってください！ (2018年12月24日 20時) (レス) id: 0081c77fec (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：林 | 作成日時：2018年11月2日 16時
