深呼吸 84回目 ページ15
「この生徒は我々の方で預からせていただきます。」
「…。」
こうするしかなかった
――――――
side: 相澤先生
『…ごめんなさい、いい子にするから消さないで…おねがい。』
まただ、昨日と同じような反応。しかしさすがに起こさない訳にはいかないと思い、また肩を揺さぶろうと手を伸ばした時だった。Aの上に掛けてあった掛布団が消えた、一瞬何が起こったか分からなかったが理解する時間なんてない。俺は急いでひざしに声を掛けAの個性を消して捕縛武器で身動きを封じる。
『んん゛、いたい…。』
何が起こった?Aは寝ていたのにいきなり個性が発動した、眼帯だって付けているし心拍数だっていつも通りのはず。とりあえず推測でしかないが、恐らく暴走…しかも相当桁違いのだ。
「朝っぱらから暴走かよ…おい大丈夫か?」
「おいマイク、無闇にAに触るんじゃねえ…相当ヤバい状況だ。個性の制御がまるで出来てない。」
どこに連絡したらいい、とりあえずミッドナイトに眠らせてもらったはいいものの…一体どうすればいい。今日は始業式だし教師陣には任せられない、それに個性の制御が出来ていないときたもんだ。
「イレイザー待てよ、お前捕縛武器はどうした?」
「それならAに…おいおい冗談じゃないぞ、気失ってんのに個性発動してるぞ!!マイク、Aの腕押さえろ、手を塞ぐ!!」
Aの指に触らないように慎重に捕縛武器で縛る。予備のも取り出して簡単には身動きが取れないように縛りつけた。新学期の朝からとんでもない朝を迎えてしまったものだ。しかしホッと一息ついたのも束の間、コツコツと聞き慣れない足音が近づいてきた。
「おはようございます、通報を受けて参りました。タルタロスの者です。」
「これはこれは、大分頑丈に拘束されていますね…ところで彼は何故教師寮に?生徒のはずでは?」
「そんな事聞いてる場合か阿保。早く運ぶぞ。」
タルタロス?なんでそんな監獄の者がここに?そりゃ個性は暴走しているがそこまでするか?病院だって良いじゃないか、どうしてそんな厳重な場所に連れて行く必要があるんだ。
「通報しておいて失礼ではありますが、なぜ監獄のあなた方が?」
「本来なら病院や研究施設の者を派遣しますがこの生徒の個性は大変危険な物だとお聞きし、個性の都合上もっと安全な場所で保護しなければならないと判断した次第です。」
個性の都合上、か。
――――――
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林(プロフ) - レインさん» 半裸待機の方…！他の作品も見て下さって嬉しいです！ (2019年1月13日 14時) (
レス) id: 54c62d0384 (このIDを非表示/違反報告)
林(プロフ) - シロウさん» コメントに気付かず長らく放置してしてしまってすみませんでした！ストーリーが上手く練れず亀ペースですが、温かい目で見ていただければと思います！ (2019年1月13日 14時) (レス) id: 54c62d0384 (このIDを非表示/違反報告)
レイン - ホークスさんの人と同じ人だった驚き。 (2019年1月13日 6時) (レス) id: a956189dd3 (このIDを非表示/違反報告)
シロウ(プロフ) - 続き気になります！更新頑張ってください！ (2018年12月24日 20時) (レス) id: 0081c77fec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：林 | 作成日時：2018年11月2日 16時
