深呼吸 77回目 ページ8
『ひざしさんは恋人作らないの?』
「…さっさと寝ろ。」
大人っぽい香水の香りに包まれた
――――――
さっきの荒い呼吸のせいで頭が少しふわふわする。歩くことすらままならない俺だったが、ひざしさんが支えてくれたおかげで何とか部屋に着いた。「シャワーまだだろ、浴びて来い。」と言ってタオルと適当にジャージをくれて俺を風呂に押し込む。
見た事のないお洒落なシャンプーは凄く良い香りがして、洗顔もボディーソープも全部いい香りだった。のぼせるといけないと思い俺はさっさと上がる、前科があるからね。
「上がったか、こっち来い。髪乾かしてやるよ。」
手招きをするひざしさんの前に座ると、タオルドライをしてくれた後にトリートメントを塗ってくれたり櫛で綺麗に梳かしてくれて温い風で乾かしてくれた。心地よい風に思わず瞼が落ちかけて頭も少しずつ落ち始めてきた。
しかしひざしさんは俺の頬を軽くつつき、「もう少しで終わるから我慢しな。」と起こす。『うーん…。』と自分でも起きているのか分からないがとりあえず返事をしておいた。
「…終わったぜ。消太、そろそろ帰って来たんじゃねえの?」
『んー…いい、ここで寝る。』
もうここから動きたくないし消太さんを待ち続ける気力すらもう残ってはいなかった。なのでひざしさんのベッドに潜り込んで枕を奪う。香水を枕に吹き付けているのか微かに大人っぽい香りがした。
「コラ、今日仮免試験で結構動き回ったんだからマッサージとかして寝ろよ?疲労を次の日に持ち越すのは良くねえ。」
『めんどくさい…ひざしさんやって…。』
「はあ?絶対俺がやったらA痛いって泣くぜ?」
『だってもう動きたくない…。』
「じゃあ仰向けなれ、痛いって言っても知らねえからな。」
もう返事すんのもめんどいわーと俺は仰向きになってから数回頷いて目を閉じた。膝を曲げさせて圧をかけたりして、次に足首から下を念入りにほぐしていく。足の裏に指をもっていったときはツボ押されたらどうしようと焦ったが、普通にマッサージしてくれた。
「大分マシになったろ?次うつ伏せ、ホラ動きな。」
『んー。』
指の腹でグイグイと程よい圧でツボを押したり、筋肉を次々にほぐしてくれた。
『っでえ!ちょっと、まって…肩甲骨痛い!いだい!』
｢凝ってるって証拠だな、覚悟しろよ。｣
悪魔みたいだ。
――――――
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林(プロフ) - レインさん» 半裸待機の方…！他の作品も見て下さって嬉しいです！ (2019年1月13日 14時) (
レス) id: 54c62d0384 (このIDを非表示/違反報告)
林(プロフ) - シロウさん» コメントに気付かず長らく放置してしてしまってすみませんでした！ストーリーが上手く練れず亀ペースですが、温かい目で見ていただければと思います！ (2019年1月13日 14時) (レス) id: 54c62d0384 (このIDを非表示/違反報告)
レイン - ホークスさんの人と同じ人だった驚き。 (2019年1月13日 6時) (レス) id: a956189dd3 (このIDを非表示/違反報告)
シロウ(プロフ) - 続き気になります！更新頑張ってください！ (2018年12月24日 20時) (レス) id: 0081c77fec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：林 | 作成日時：2018年11月2日 16時
