＃１８ 次の日３ ページ19
シグレ「今なら、黙っててあげるけど。こんな事してるって知ったら妙禅さんはどう思うかな」
「「「！！！」」」
その言葉を聞いた瞬間、三人は顔を青くして逃げていった。
よっぽど動揺したのだろう。少しかわいそうなくらいだった。
シグレ「さて、大丈夫だった？Aちゃん」
貴女「な、なんでここに・・・」
いつものようにニコニコと笑っているシグレ先輩は、私の目の前に歩いてきてから言った。
シグレ「登校していたらAちゃんが拉致られてるところを目撃してしまってね。ついてきちゃった」
貴女「・・・・先輩は、妙禅先輩が京摩先輩のこと好きって知ってたんですか」
シグレ先輩は、少し困ったように笑った。
シグレ「少しだけ、ね。一時期噂になってたけど、本人もああいう性格だから、あんまり気にしてなかったんだ」
貴女「・・・」
流石に私も動揺している。
妙禅先輩が、京摩先輩のことを好き。
あんなに美人さんで、後輩にも慕われてて、しっかりしてて、明るくて・・・・。
そんな先輩に・・・・・
貴女「勝てる気がしません・・・・」
何一つ、勝てることがない気がする。
私が俯いていると、シグレ先輩は溜め息をついた。
シグレ「いや、もうAちゃんと九頭竜君は付き合ってるんだから、そういう意味では勝ってるでしょ」
貴女「ででででも！！妙禅先輩と京摩先輩は同じ部活だし、学年も同じだし・・・・」
シグレ「クラスは違うし、アイツは部活中誰とも話さない。勿論、妙禅さんとも。
絵描いてるときに喋りかけても睨まれないのなんてAちゃんくらいだから！」
貴女「でも・・・・」
何を言っているのか自分でも理解できていない私は、涙目になりながら言う。
シグレ先輩は、私の目を見てしっかりとした口調で言った。
シグレ「君は、九頭竜君のことが好きだろう？」
貴女「・・・好きです」
シグレ「そして、九頭竜君が選んだのは他でもない君だ。
本当に彼のことが好きならば、君は彼が君を想う気持ちを信じてあげないと。わかるだろう？」
私は、小さく頷く。シグレ先輩はそれを見てまた優しく笑った。
シグレ「大丈夫。君は十分魅力的だよ。僕のエルナちゃんと同じくらい、ね」
その言葉を聞いた私は、シグレ先輩に笑い返して見せた。
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恋歌@雲雀ファンクラブ会長(プロフ) - すごく面白いです!!九頭竜先輩かっこいい…。これからも頑張ってください!! (2015年8月15日 1時) (
レス) id: f6c9f1995a (このIDを非表示/違反報告)
あや⇔ラメント(プロフ) - 妙禅美朱亞??そんな子いましたっけ?? (2015年3月27日 8時) (レス) id: 09254cd312 (このIDを非表示/違反報告)
シザクラ - 僕は美術・文芸部なんですけど、うちの部はほとんど漫画研究部になってますよww歌うのも寝るのも話すのもokな部ってきっとうちだけですよねww (2015年1月2日 0時) (レス) id: e16fcff351 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑子@そろそろやばいぞ受験生(プロフ) - めっちゃかっこいいですやばいです!!!!更新まってますね！ (2014年9月27日 1時) (レス) id: 1e9cb63dbb (このIDを非表示/違反報告)
夕闇こやけ。 - 久しぶりのｺﾒです(笑)またです。更新頑張ってくださいね♪ (2014年8月4日 21時) (レス) id: 0435f93b9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：眞灯 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/bbotann/
作成日時：2013年8月21日 20時
