＃１７ 次の日２ ページ18
美術部の人についていくと、そこは大通から外れた路地だった。
薄暗く、少し雰囲気が悪い。
貴女「あの、私に何か用ですか？」
「・・・・あなた、九頭竜先輩の彼女・・・・だよね？」
またその質問ですか！！
と、ツッコミたくなるものの、平然とした態度で答える。
貴女「そうですよ」
「九頭竜先輩から、手を引いてほしい。てゆうか、引きなさいよ」
貴女「・・・・・・はい？」
・・・・・これはちょっと、状況がつかめなくなってきた。
貴女「え、な、なんであなたたちにそんなこと言われなきゃいけないんですか」
「それは・・・・」
三人はアイコンタクトをとり、やがて髪の先に絵の具がついた女の子が言った。
「く、九頭竜先輩とあなたは全然つりあってませんもの！」
おっとりとした口調で、かなり辛辣なことを言われてしまった。
ホンとになんなんだこの人たち。
「そ、そうだよ！顔だって普通だし」
制服に絵の具がついた子が、思い付いたように言う。
すごく失礼だ。
「この前はルーキー戦でボロ負けしてたし！」
それはやっと塞がった心の傷だよ？
今のでまた開きかけたよ？
「と、いうわけで、もう九頭竜先輩と別れてよ！！」
貴女「嫌です」
三人が若干こちらを睨んでくる。
それでも負けじと強気で言った。
貴女「私は、先輩のことが好きです。やっと気持ちが伝えられて、やっと先輩の彼女になれたんです。それだけは絶対に引けません」
まあ、先輩に嫌われちゃったら諦めざるを得なくなうけどね・・・・。
「で、でも・・・・妙禅先輩の方がきっと九頭竜先輩を好きだよ」
思いがけない言葉に、思わず目を見開く。
「妙禅先輩、中等部のときからずっと九頭竜先輩のこと好きだったのに」
「それに、妙禅先輩のほうが美人だし・・・」
三人は私のことを忘れて話している。
私はそれを呆然と見ていた。
妙禅先輩が、九頭竜先輩のことを好き？
私は訳がわからなくなって動けずにいた。
三人は、また私を責め立てる。
「だから、九頭竜先輩と別れて・・・・」
「そのくらいにしておいたらどうだい？」
そこに、私にとってはよく聞きなれた、昨日も聞いた声が響いた。
貴女「し、シグレ先輩！」
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恋歌@雲雀ファンクラブ会長(プロフ) - すごく面白いです!!九頭竜先輩かっこいい…。これからも頑張ってください!! (2015年8月15日 1時) (
レス) id: f6c9f1995a (このIDを非表示/違反報告)
あや⇔ラメント(プロフ) - 妙禅美朱亞??そんな子いましたっけ?? (2015年3月27日 8時) (レス) id: 09254cd312 (このIDを非表示/違反報告)
シザクラ - 僕は美術・文芸部なんですけど、うちの部はほとんど漫画研究部になってますよww歌うのも寝るのも話すのもokな部ってきっとうちだけですよねww (2015年1月2日 0時) (レス) id: e16fcff351 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑子@そろそろやばいぞ受験生(プロフ) - めっちゃかっこいいですやばいです!!!!更新まってますね！ (2014年9月27日 1時) (レス) id: 1e9cb63dbb (このIDを非表示/違反報告)
夕闇こやけ。 - 久しぶりのｺﾒです(笑)またです。更新頑張ってくださいね♪ (2014年8月4日 21時) (レス) id: 0435f93b9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：眞灯 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/bbotann/
作成日時：2013年8月21日 20時
