動きだす悪魔 ページ14
息を切らしながら、皆でお互いの顔を見合せた。
「……ちょっと待って、私、今さっきの記憶消去するわ。」
「器用かよラブ、お前。」
「だってそうしないとやってけないじゃん！？寧ろヴァーナは平気な訳！！？」
「………ヴッ…；；」
言葉を詰まらせたヴァーナちゃんに、フン！と鼻を鳴らしたラブちゃん…うん、その気持ちは凄く分かるよ。
記憶消さないとちょっと…ねぇ？
「と、取り敢えず…このレバー引いてみよっか？」
そう言いながら、私はレバーに手をかけた。
ガコン！
パイプの動く音に、皆が辺りをキョロキョロと見渡した。
「な、何にも起きてねぇよな…？」
「またベンディ居ないだろうな！」
「だ、大丈夫…みたいだよ？」
ヴァーナちゃんが腰を引き気味にしながら眉を寄せ、ラブちゃんは鬼のような顔をして周りを睨み付け、イリーナちゃんはヴァーナちゃんの後ろに隠れながらそう呟いた。
「……それじゃあ、インクマシーンの所に行こっか。」
「えぇーー…もう絶対何かあるじゃーん！！」
駄々をこねるラブちゃんをヴァーナちゃんが無言で引き摺りながら、私達はインクマシーンのある部屋へ移動した。
「………あれ？」
一番先頭にいた私は、ある事に気がついた。
「何で…木の板で塞がれてるの？」
「レッドさん？どうしたんですか？」
「うん、入り口がね…木の板で塞がれてるみたいで。」
ヴァーナちゃんにそう言いながら隙間から中を覗こうと顔を近づけた時だった。
バン！
「「「「…………！！？」」」」
黒いベタベタした物が頭から垂れている、何かが現れた。
口許は不気味に笑みを浮かべて居て、私はその場で固まってしまった。
「……！？な、何だこれ！！床が！！！」
ヴァーナちゃんの声にハッ！と我に返り下を見ると、黒いインクで床が満たされている。
「クソッ！何なんだあの化けもんは！兎に角逃げるぞ最初の場所の方に！」
「………ぅ……うあっ…！」
「イリーナちゃん！しっかりつかまってて！」
イリーナちゃんを抱えたラブちゃんを見て、私も走り出した。
「早く！早くしねぇ…っとぉ！！？」
「ウワァァア！！！」
「ギャァァアア！！！」
「お、落ちっ…！！？」
ドタン！！！
「イ、イテェ…；；」
「こ、骨折してない自分を褒めちぎりたいわ；；」
此処は…地下？
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くらげ丸(プロフ) - メガさんさん» ……！？そ、それは凄いですね！！！ (2018年10月5日 22時) (
レス) id: 1bdc3befa6 (このIDを非表示/違反報告)
メガさん - なんだろうまだ物語読んでないのにテンションMAX (2018年10月5日 18時) (レス) id: a26398fa33 (このIDを非表示/違反報告)
くらげ丸(プロフ) - 闇鍋ソースさん» ｻﾐｨｨｨｨｨｨｲｲｲｲ!!!! (2018年10月5日 8時) (レス) id: 1bdc3befa6 (このIDを非表示/違反報告)
くらげ丸(プロフ) - mk猫さん» ラブ「変態だって！？野郎ども急所を蹴りあげろ！！」 (2018年10月5日 8時) (レス) id: 1bdc3befa6 (このIDを非表示/違反報告)
闇鍋ソース - 変態サミーは思ったであろう「うわにこの美人さんいけにえにするより嫁にしたほうがいいんじゃないか？」…と (2018年10月4日 18時) (レス) id: c3d1155458 (このIDを非表示/違反報告)
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