[短編集など] 鬼滅の刃 壱 [愛され]

初恋の終わり・善逸←夢主←冨岡・悲恋？ ページ26

「Aちゃん、Aちゃん」

後ろから声をかけてきた 善逸の方を振り向く
今日は特に任務も入っていないので、訓練でもしようと思ったのに

「なに？また禰豆子ちゃんの事？」

少し呆れながら私は竹刀を持って素振りをはじめる

「そうなんだよ、超可愛いよね！あーあれは天使だよ」
「そうかい」

私は素っ気なくそう答えると、素振りに集中する
あーなんで、私はこいつを好きになったんだろうか‥…
でも、まあ、善逸も好きな人が出来て良かったな
悔しいけど、禰豆子ちゃんは女の私から見ても可愛いし、鬼とか関係なく笑顔が似合う
暗い事ばっかり言ってた 善逸も、随分明るくなったと思う
初恋は実らないっていうけど、本当だなー

そんな事を悶々と考えてたら、素振りの回数を数えてなかった
顔から滴る汗の水滴で、どれくらいやってたのか分からないが時計を見ると２時間程やってたようだ

「ふー、少し一休みするかな」

周りにいた 善逸もいつの間にかいなくなってる
たぶん、今日任務から帰ってくる竈門兄弟を迎えに行ったんだろう。
静かだ……辺りは夕方で虫の声が聞こえる

「すまない…」

ふいに声をかけられ、そちらを向くと水柱の冨岡さんが立っていた

「あ、はい、何でしょうか？」
「竈門炭治郎はいるか？」
「今、任務に出てるんですけど、もうすぐ帰ってくると思いますよ」

私はそう言って縁側かた立ちお風呂に入るべく屋敷に入ろうとすると
がしっと腕を掴まれた、振り返ると冨岡さんが無表情のまま腕を掴んでいた

「あまり無理をするな」

２→←その同じ部屋にて…不死川実弥・ピン（美桜様リク）

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す