13波 ページ26
今日は朝から散々だった。
夜遅くまで”お仕事”をしていたらしい北斗は寝坊。恐らく3限、もしくは今日は登校無しかと思われ、当然私は起きれず遅刻気味。せっかく�眞呂�作ってくれたお味噌汁を一杯だけ飲んで車に乗り込んだ。
いつもは家で、それが叶わないと車内で髪を結ってくれる北斗は、今日は居ない。家出る時点で樹の部屋のドアもピッチリ締まっていたため、揃って遅刻かな。ジェシーは朝練で、既にいなかった。そんな事情もあって、今朝は一人で車登校。
「おはよー」
と声を掛けながら教室に入れば、皆から『おはよう』と返ってくると同時に『松村先輩休み？』と聞かれる。
「ちょっと、みんなして私の髪で北斗判断しないで」
なんて笑いながら言う。あーあ、嫌だな。私＝北斗の状態と見てくれるのは嬉しいけど、その反面、どうして気に掛けるのか、北斗に何か用事なのか、と重たい感情が顔をのぞかせる。これをしまうの、結構大変なんだよな…。
「あれ？北斗、寝坊？」
まぁーた来た、と思って振り返れば、そこには胴着とブレザーを肩に担ぎ、ワイシャツ、スラックス、ネクタイのラフな制服姿のジェシーがいた。
「あ、ジェシーか」
「髪、邪魔でしょ。俺が結ってあげようか？」
本来、あまり北斗以外にやってもらうのは好きでは無いが、いい加減鬱陶しかったし、朝からモヤモヤだったし、ってことでジェシーにやってもらった。
「オレ、この髪型、好きなんだよね」
そう言って出来上がった髪型はハーフツイン。ありがとう、と告げながら振り返れば、廊下からこちらを痛いくらい見つめている女の子が。あーあ、めんどうだ…。
「オレが対応する？」
「ううん、いい」
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甘味(プロフ) - 、さん» ご指摘ありがとうございます！すみません、外したつもりだったのですが、付いたままだったようです。気をつけます…。 (2020年8月22日 3時) (
レス) id: 924e205136 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：抹茶餡蜜 | 作成日時：2020年8月22日 3時
