episode.281 ページ7
聞こえてくる音と香ばしい匂いに反応した3人は食堂の奥にある厨房に向かうのだった。
ー大食堂 厨房ー
ジ「野菜に火を通し終わったら解凍してあった肉を茹でてくれ。油が温まったらナッツを入れるのを忘れるな」
寮生「はい!」
寮生「副寮長、スパイスの量なんですが大さじ1杯でいいでしょうか?」
ジ「寮長の好みはもう少し辛めだな、あと小さじ1杯足してくれ」
(この人達は確か………スカラビア寮?の)
厨房の扉を少し開き、中を覗くとスカラビア寮の寮服を着た生徒達が料理を作っている所だった。
グ「にゃんだぁ?冬休みのはずなのに生徒がいっぱいいるんだゾ!」
ユ「本当だ、ホリデーなのに帰らないのかな?」
「…………………………」
寮生「副寮長、こちらの料理の味付けはどうでしょう?」
ジ「………ん、大丈夫だ。このぐらいの味付けなら寮長も喜ぶだろう、他にも完成した料理があるなら持ってきてくれ」
(………あの人ってスカラビア寮の副寮長のジャミル先輩……だったような)
寮生の1人が以前、マジフト大会の時に食堂で出会ったジャミル、という生徒に話しかけている姿を見て思い出していると彼がこちらに気づいた。
ジ「ん?君たちは………」
「!」
ユ「あなたは……マジフト大会の時に会った………」
ジャミルに気づかれた3人は、気恥ずかしそうに厨房に入っていきユウも彼と会った事を思い出したのかそう言うとジャミルはニコッと笑った。
ジ「ああ、マジフト大会の時に話していたな。君たちは確か……ユウとグリム、そしてコトハだな」
「……………………」
コクリ
言葉は以前、メインストリートで彼と会っていたからかジャミルが彼女を見て微笑むと言葉は不思議な感覚になりつつ頷いた。
グ「物覚えがいいヤツなんだゾ!オマエの名前は……ええっと……」
ジ「ジャミルだ、ジャミル・バイパー。スカラビアの副寮長をしてる。俺は昔から人の顔と名前を覚えるのは得意でね、それに君らは入学以来とにかく目立つからな。この学園で君らの名前を知らないヤツはいないんじゃないか?」
グ「えっ、そ、そうか?にゃっはっは!オレ様たちも名前が売れたもんなんだゾ!!」
(良い意味で有名になったわけじゃないと思うけど…………)
ユ(まあ、入学式から退学騒ぎになったりオーバーブロットに関わったりしてたら嫌でも有名になるよね)
喜ぶグリムの横でユウと言葉がそんな事を考えていると、ジャミルが不思議そうな顔をする。
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るーるる(プロフ) - 橋本アリィちゃんさん» 初めまして!コメントありがとうございます!!誤字脱字が多い作品ですが面白いと言っていただけて嬉しいです(*´ー`*)これからもよろしくお願いします!! (2022年6月4日 19時) (レス) id: a237b45332 (このIDを非表示/違反報告)
橋本アリィちゃん(プロフ) - 初コメ失礼します!とても面白かったです!続きを楽しみに待っています!(*´ω`*) (2022年6月4日 18時) (レス) @page14 id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
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