episode.319 ページ47
ジ「スカラビアの精神とは、砂漠の魔術師の“熟慮”の精神。そして、ナイトレイブンの7つの寮における寮長の条件は『寮の精神に1番相応しい者であること』。逆に寮で1番でないなら寮長の資格はない、決闘はわかりやすく“1番”を決める方法といえるな。7寮それぞれ特色が違うから“ふさわしい”条件も寮によるんだ。たとえば、ポムフィオーレは誰より強烈な毒薬を作れる者が寮長による伝統らしい」
グ「ゲッ、なんか怖い寮なんだゾ!」
ユ「じゃあ、リドル先輩もレオナ先輩もアズール先輩もそれぞれの寮の精神に相応しいから寮長になったって事かぁ」
ジ「そういう事になるな。まあアズールに慈悲の心があるかと問われたらわからないが………」
ユ(ん………?アズール先輩とジャミル先輩って仲悪い?)
どこか嫌味を含んだような言葉を吐くジャミルにユウが首を傾げると、グリムがまた間に入る。
グ「じゃあ、カリムはなんでスカラビアの寮長に選ばれたんだ?」
ジ「前寮長の指名さ、カリムのそれまでの働きぶりと人徳が“寮で1番”だと評価されたということだな……アイツが指名されたときは、俺は嬉しかったよ」
寮生「それもジャミル先輩の助力あってのものじゃないですか!寮生はみんな知ってますよ」
寮生「なんで前寮長はジャミル先輩を選ばなかったんだ!?」
ジ「前寮長を責めるな、アジーム家の親戚筋の人間が
ユ「!?」
グ「はぁ〜!?また“アジーム家”なんだゾ!?」
寮生「そんな事情があったなんて、知らなかった………つまりコネじゃないですか!」
寮生「汚ねぇ……汚すぎるぜアジーム家!」
ユ「ちょっと皆さん落ち着いて!」
寮生「うるせえ!関係ない奴は黙ってろ!」
ジ「頼む、どうか今の話は聞かなかったことにしてくれ」
寮生「ナイトレイブンカレッジは実力主義だからこそ名門と呼ばれているはず」
寮生「親の威光で評価されていいわけがない!」
寮生「そうだぜ副寮長!俺たち、そんなの納得いかねぇよ!」
寮生「学園の中では身分や財力なんて関係ない!誰もが平等であるべきでしょ!」
ジ「それは…しかし…………」
カリムが寮長になれた理由を知った寮生達がさらに怒り狂いジャミルに詰め寄る。
ジャミルはなんとか宥めようとしたが、寮生達の怒りは悪化していく一方だった。
寮生「スカラビアは砂漠の魔術師の熟慮の精神をモットーとした寮」
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るーるる(プロフ) - 橋本アリィちゃんさん» 初めまして!コメントありがとうございます!!誤字脱字が多い作品ですが面白いと言っていただけて嬉しいです(*´ー`*)これからもよろしくお願いします!! (2022年6月4日 19時) (レス) id: a237b45332 (このIDを非表示/違反報告)
橋本アリィちゃん(プロフ) - 初コメ失礼します!とても面白かったです!続きを楽しみに待っています!(*´ω`*) (2022年6月4日 18時) (レス) @page14 id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
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