episode.304 ページ32
そんな彼女に緑谷が驚いた声を出すと、言葉はキョロキョロと何かを探した素振りをした後懐からスマホを取り出し何かを打ち込んだ。
そして打ち込んだ後、スマホを近づけて緑谷に内容を見せる。
スッ……
緑“えっと……見ろってこと……？”
コクコク
緑“……？”
【私は、緑谷くんが無個性であろうと個性があろうとヒーローになりたいという気持ちはとても大事だと思うよ】
緑“！”
【確かに強い個性を産まれながら持って、ヒーローとして活躍している人は増えてきたと思う。でも、実際に大事なのは『どんなヒーローになりたいか』じゃないかな？】
緑“どんなヒーローに…なりたいか？”
【ただ強くて目立ちたいだけのヒーローよりも 個性がなくても、誰かのために、とか誰かを助けたいって思いながら活躍するヒーローの方が価値があると私は思う】
緑“梔子さん………”
【私は……正直に言うと自分の個性があまり好きじゃない………だけど、家の命令で雄英高校ヒーロー科を受けるように言われたけど……私がヒーローを目指すより緑谷くんのような人がヒーローとして活躍できるんじゃないかな】
緑“……………………”
(あ………初対面なのに色々言い過ぎたかも……大きなお世話だったかな)
スマホに書かれた文字を凝視し、口を閉じてしまった緑谷に言い過ぎたと感じてしまった言葉はゆっくりとスマホを仕舞おうとしたその時だった。
緑“……じゃあ、梔子さんはヒーローだ”
“？”
【どういう意味？】
緑“だって……このノート……僕が悲しまないようにと思って苦手な個性を使ってまで直してくれたんだよね？梔子さんの言う誰かのためにっていうヒーロー像なんじゃないかな……”
(私がヒーロー……？)
緑“例え周りがそうじゃないって思っても……僕は思うよ。梔子さんは優しくて人思いのヒーローだって！”
“！！”
今までAと会ってきた人間は大抵、梔子家の次期当主である彼女に話しかける事はなく話しかけられてもお世辞ばかりだった。
だが、彼は初対面にも関わらず真っ直ぐ言葉の方を見てヒーローだと言う。
この真っ直ぐな言葉が彼女の心をうつ。
“…………………………”
緑“……ってまた僕こんな事を！？ほ、本当にごめん梔子さん！！”
“……………………”
スッ……
【それなら、お互い相手が思うヒーローを目指そう。一緒に頑張ろうよ】
緑“え………僕も………ヒーローに”
コクン！
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るーるる(プロフ) - 橋本アリィちゃんさん» 初めまして！コメントありがとうございます！！誤字脱字が多い作品ですが面白いと言っていただけて嬉しいです(*´ー｀*)これからもよろしくお願いします！！ (2022年6月4日 19時) (
レス) id: a237b45332 (このIDを非表示/違反報告)
橋本アリィちゃん(プロフ) - 初コメ失礼します！とても面白かったです！続きを楽しみに待っています！(*´ω｀*) (2022年6月4日 18時) (レス) @page14 id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
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