episode.289 ページ15
カ「ウチの寮、どっちも順位が最下位になっちまってさ」
ジ「…………………………」
(ああ……なるほど)
カリムの言葉を聞いて、マジフト大会に起きた事件と期末テストで起きた事件を思い出して納得してしまう言葉。
すると、カリムが拳を握りしてめ元気にこう言った。
カ「それで、一念発起。寮生みんなで自主的に特訓しようぜってことになったんだ」
グ「マジフト大会ではスタートラインにすら立てなかったオンボロ寮からしてみたら羨ましい話なんだゾ」
ユ「まあ仕方ないよ、メンバーがこの3人とゴースト達しかいないんだから」
コク、コク
カ「そっか、それは残念だったな」
ジ「この冬休み……俺たちは毎日6時間、勉強したり魔法の実技訓練をして過ごそうと思ってる」
グ「毎日6時間？それじゃあ学園で授業がある時と何も変わらねぇんだゾ。ホリデーってのは休むもんだ。宿題なんか休みが明けてからやりゃいいんだよ………って、レオナは言ってたゾ」
ジ「あいかわらずだな、あの人は……」
カ「うーん、でも言われてみれば確かにそうかもしれない。オレのとーちゃんも『学ぶときは真剣に学び遊ぶときは思い切り遊べ』って言ってたし……レオナの言う通りメリハリが大切かもな」
《レオナ先輩はメリハリの話はしてなかったような………》
自宅に帰る前、レオナが言葉達に言っていた事を思い出し苦笑いしていると突然カリムがこう言い出した。
カ「よし！オレは決めたぜジャミル。やっぱり休暇はちゃんと取るべきだ。寮生たちを明日実家に帰してやろう」
ジ「えっ！？」
「！」
カ「このことは寮生たちには夕食の席で話すことにする。ジャミル、みんなに欠席しないよう伝えておいてくれ」
ジ「あ、ああ……わかった」
戸惑うジャミルに気づいていないのか、満足げに言い切ったカリムは次に言葉達の方を向いた。
カ「そうだ、ユウたちにスカラビアを案内してやるよ。見せたいものがあるんだ」
ユ「見せたいもの……？」
「？」
ジ「こらカリム！寮生には勉強させておいてお前が遊んでいたら示しがつかないだろ」
カ「せっかく客人が来てるんだ、今日はいいじゃないか」
ジ「………カリム」
カ「うっわかったよ、そう怒るなって。じゃあ防衛魔法の特訓をするか。試合は腹ごなしにもちょうどいい、おーい誰か。相手をしてくれないか！」
バタバタバタ！！
寮生たち「はい、寮長！」
カリムが言うと、寮生達は一斉に並び力強く返事をした。
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るーるる(プロフ) - 橋本アリィちゃんさん» 初めまして！コメントありがとうございます！！誤字脱字が多い作品ですが面白いと言っていただけて嬉しいです(*´ー｀*)これからもよろしくお願いします！！ (2022年6月4日 19時) (
レス) id: a237b45332 (このIDを非表示/違反報告)
橋本アリィちゃん(プロフ) - 初コメ失礼します！とても面白かったです！続きを楽しみに待っています！(*´ω｀*) (2022年6月4日 18時) (レス) @page14 id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
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