言葉にしなくても… ４

episode.148 ページ11

寮生「これでうちの寮優勝間違いないッスね！」

ラ「へへ、王様バンザイ！シシシッ！」

寮生「王様バンザーイ！ヒューッ！！」

バッ！

リ「話は聞かせてもらったよ」

ラレ「「！！？」」

サバナクロー寮の勝利を確信した彼らは喜びを讃えあう。
その時、鋭い声が響き渡りレオナ、ラギーは驚いて振り返るとそこには杖を構えてこちらを睨むリドルを筆頭に数名の生徒がそこにいた。

その光景に驚愕したレオナだったがすぐに冷静になるとニヤリと笑う。

レ「これはこれは、ハーツラビュルの皆さんがお揃いで。それにそこにいるのはウチの１年坊じゃないか、ハーツラビュルに転寮したのか？」

ジャ「俺はただ、今のあんたたちと肩を並べたくねぇだけだ」

レ「この裏切りもんが！」

ジャ「アンタこそ……そいつをどうする気だ！」

ジャックはレオナを睨みながら彼に抱きかかえられている言葉を指差すと視線を変えないまま口を開いた。

ユ「コトハちゃん！」

デュ「コトハから手を離せ！」

レ「はは、負け犬はキャンキャン吠えやがる。ちったあ落ち着けよ」

リ「伝統ある試合を汚す行為、“厳格”をモットーとするハーツラビュル寮の寮長として見逃すわけにはいかない」

レ「あのなぁ、お坊ちゃんがた。正義のヒーローごっこはよそでやってくれないか？」

ラ「わざわざ敵のまっただ中に少人数で乗り込んでくるなんて、酔っちゃってるッスねぇ〜！」

犯人だとバレているにも関わらず、彼らは何も動じる事なく平然とする。
そんな時サバナクロー寮の1人が拳を握り前に出た。

寮生「レオナさんやっちまいますか？」

レ「軽く遊んでやれ」

寮生「へへへ！」

レオナの許可をもらい、一斉に襲いかかってくるサバナクロー寮の寮生たち。
だがリドルはその場から動かずに杖を振りかざした。

リ「『首をはねろ!(オフ・ウィズ・ユアヘッド)』」

ガシャン！

寮生「ぐっ……つ、強ぇえ……」

寮生「寮長クラス、ハンパねぇ……」

一瞬にして寮生全員の首に首輪がつけられ、動きを止める。

リ「口ほどにもなかった、エース、デュース、まだやれるね？」

エ「全然ヨユー」

デュ「もちろんです！」

リ「さあ、早く彼女を解放するんだ」

レ「チッ……やっぱりこいつらじゃリドルの相手は無理か」

ラ「シシシッ！でもこんなことしたってどうせディアソムニアのヤツらはもう手遅れッス！」

リリ「ほほう？それは興味深い話じゃ」

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