真紅の暴君 59 ページ11
ク「これよりハーツラビュル寮の寮長の座をかけた決闘を行います。挑戦者はエース・トラッポラ、そしてデュース・スペード。挑戦を受けるのは現寮長であるリドル・ローズハート」
バラの迷路に設置された特別ステージの中央に立つクロウリーが名を挙げるとエースとデュースが現れ、向かい合うようにリドルも現れる。
ステージの周りにはハーツラビュル寮寮生達が集結しており、Aも無理やり陣取った最前列でグリ厶と共にエース達を見つめていた。
ク「では、決闘の掟に従い挑戦者のハンデである魔法封じの首輪を外してください」
パアァア!
カシャン!
エ「あーやっと首輪が外れた!」
リ「どうせすぐまた付けられることになるんだ、つかの間の解放感を味わうといい。キミたちがボクに決闘を挑むと聞いて耳を疑ったよ、本気で言ってるのかい?」
エ「あたりまえじゃん」
デュ「冗談で決闘を挑んだりしません」
リ「フン、まあいいや。それはそうと今日は
エ「は?彼?」
デュ「誰のことだ?」
リ「あの白いウサギの着ぐるみ着て「なんでもない日」のパーティに参加していた非常識な生徒だよ。どこの寮生かは知らないが彼にも罰を受けてもらわないと」
エデュ「「………………え?」」
どうやら、リドルはAが着ぐるみを着ていた本人だと気づいておらず真顔で言うと2人は目を丸くして驚いてしまう。
当然、その会話はAとグリ厶、近くに座っていたトレイとケイトにも聞こえていて。
ケ「あちゃーやっぱりリドルくん、あの着ぐるみの正体がAちゃんだって気づいてなかったよ……まあバレたらややこしいからって調べるフリしてたけど」
ト「俺も最初は気づかなかったが……」
グ「A、着ぐるみ着てこなくてよかったんだゾ」
「ほふふぁな(そうだな)」
グ「あ!オマエまた勝手にケーキ食べててズルいんだゾ!オレ様にもよこせ!!」
ケ「いやっていうかそのケーキ今日の祝勝パーティ用のやつ!!何勝手に食べてるの!?」
ト(………俺は何も見てない、聞いてない)
リ「……なんだか外野が騒がしいね、それじゃあさっさと始めよう」
ケ「リドルくん、今日の午後のお茶の用意はどうする?」
リ「愚問だね、ボクのお茶の時間は毎日キッカリ16時とルールで決まってる」
ケ「でももう15時半を過ぎてるけど……」
リ「ボクが遅刻をすると思うのか?どうせすぐ決着がつく」
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