美貌の圧制者 214 ページ35
「これでも食べて元気出せよ」
カ「うう……ありがとうな、A………あー」
ジ「待てカリム！こいつがまともな食べ物を渡すわけ！」
カ「ぱくっ……たこやきうめー………」
ジ「ちゃんとした食べ物を渡しただと！？」
「ジャミル先輩は僕をなんだと思ってるんすか？」
ヴィ「アンタたち、まだ舞台の上にいるのよ。情けない姿を晒すのはやめなさい！背筋を伸ばして、ライバルの勝利を讃える拍手を忘れずに」
あまりの結果に皆が落ち込み、色々な反応をしているとヴィルがロイヤルソードアカデミーの生徒達を見ながらそう言った。
ジ「さすがはヴィル先輩、冷静ですね。こういう展開はもう慣れっこですか？」
ヴィ「冷静？慣れっこ？……フッ…………そんなわけないじゃない！！！」
ぴ「ぴえ！？」
ヴィ「今すぐロイヤルソードのヤツら全員、舞台から蹴り落としてやりたいわよ！！！アタシがアイツらを罵る下品な言葉を口走る前に、誰か気絶させてちょうだい！」
「よし、強烈なビンタを一発」
エ「やめい、お前はしゃしゃんな」
ヴィ「………………ネージュたちに投票した奴らを、呪ってやりたい…………っ」
スッ……
「よかったらこれ、使います？カリム・アルアジームさんに使おうと思ってたんですが藁人形」
ヴィ「いらないわよ！！」
ジ「物騒なものを渡すな！！」
「なんでいなんでい、みんな冷てーの」
エ「お前………」
泣きそうになるヴィルにAはなぜか持ってる藁人形をわたそうとするが、ヴィルには拒否られジャミルには叱られ完全に拗ねてしまう。
すると、ルークが目を閉じて悔しげに口を開いた。
ル「……ああ、麗しのヴィル。我らが
ヴィ「…………は？それ、どういう意味？」
ル「ヴィルに呪われるべき人間の1人は、私だ」
全員「「「「「「えっ……………？」」」」」」
(ああ、そういえば……)
ヴィ「……え？アンタが呪われるべきって……どういうこと？」
ル「それはね……ほら」
皆が呆然とする中、ヴィルがルークに問うと彼は悔しげな表情のままスマホを取り出しその画面を見せる。
画面をじっと見ていたヴィルはしばらく固まると、フラッと体を傾ける
ヴィ「………はぁ」
カ「わ――！ヴィル！！しっかりしろ！」
デュ「せ、先輩気を確かに！僕の肩につかまってください！」
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