歪みの国の少年少女 14 (ページ4)

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美貌の圧制者 139 ページ4

グ「なんだぁココ？がーごいる……研究会？怖い顔したモンスターの置物がいくつも置いてあるんだゾ」

「わあ、グリムがいっぱい」

ぴ「にいちゃだらけ」

グ「どう言う意味なんだゾ！！」

リ「ガーゴイル………雨樋の役目を果たす彫刻の一種だね。この研究会はディアソムニアの寮長であるマレウス先輩が主宰のはずだけど……」

ト「どうやら本人の姿がないみたいだな」

「まさかゆるキャラが研究会を開くなんて……」

グ「それ、まだ言ってたんだな……」

リ「ゆるキャラ？」

ゆるキャラ改めて、ガーゴイル研究会の主宰であるマレウス・ドラコニア不在にリドルはため息をつく。

リ「マレウス先輩は非常に優れた魔法士だけれど本当に時間にルーズなところがあるからな。この同好会は先輩1人しか所属していないはずだし開場前に戻ってくるといいけれど。ブースを無人にしておくのはトラブルのもとだからね」

ト「まあ………この学園の中じゃ、マレウスの展示にイタズラしようなんて恐れ知らずはいないと思うが」

「え？」

ト「え？……！？」

トレイがそう言った瞬間、近くに展示してあるガーゴイルに落書きしようとマジックペン(しかも油性)を持つAと目が合い、すぐに取り押さえたので事なきを得た。

リ「何してるんだいA！展示品にイタズラしようなんて禁止だよ！！」

「いや、なんかやりたくなって」

リ「なんかやりたくなって！？」

ト(恐れ知らずは目の前にいた…………)

リ「はあ……全く……じゃあ、次のブースへ行くとしよう」

「うぃ！」

リ「反省してるのかい？」

ー講堂ー

『ボードゲーム部』展示ブース

次のブースの場所に移動してきたA達は講堂に着き、中に入ると隅の方で何かが丸まっていた。その正体は……

イ「あぁあ、研究発表まであと2時間………心を落ち着かせるためにありとあらゆる方法を試したけど全ッ然落ち着かない。そもそもなぜ生身で登場せねばならんのだ？ハードル高すぎん？アバター使ったビデオチャットでよくない？音声ソフトの準備は完璧だけど、人前でノールックタイピングとか正確にやれるの、僕？」

グ「なんか、部屋の隅っこでブツブツ言ってるヤツがいるんだゾ」

「…………………………」

コツコツコツコツ

じゅっ！

イ「…………え？」

丸くなっているものの正体はイグニハイド寮寮長のイデア。
高身長な彼が小さく丸くなりブツブツ言っている姿を見てグリムが突っ込む隣ではAは彼を無言で見つめルト