歪みの国の少年少女 14 (ページ27)

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美貌の圧政者 160 ページ27

ネ「よろしく！」

「有名人か何か知らんがこれ以上の勝手は許さん！！」

スッ

ネ「ん？ああ！握手だね、今日はお世話になります」

ギュウウウ……

「いつまでもそんな笑顔でいられると思ったら大間違いだぞ！負けた時に涙を拭くためのハンカチを用意しとけえ！！」

スッ

ネ「色紙…？あ、サイン！Aさんって書いておくね♪」

全員「……………………」

エペ「………なんだろう、この緊張感の無さ」

デュ「何がしたいのか全くわからないな」

エ「ジャミル先輩、あれどう思います？」

ジ「付き合いの長いお前達がわからないなら俺はもっとわからないに決まってるだろ」

カ「へえ！Aってネージュのファンなんだな！凄く嬉しそうだ！！」

ル「ああ、彼を前についキツい言葉を出しているようだがあれは緊張をしているんだろうね！その関係まさにボーテ！！」

エ「いや別に緊張してないっすよあれ」

Aとネージュのやり取りを見ながらエースがルークに突っ込みを入れていると、こちらに近付く1人の影が現れた。

ミ「ネージュせんぱ〜い！」

エ「え？今、こっちに向かって走ってきてんのって」

デュ「最近テレビにも出ている……」

ぴ「みうみー！」

その人影は最近話題の期待の新人アイドル、ミウことミウミー。
彼女はコソコソ話すエース達の横を通り過ぎ、ツインテールの金髪を揺らしてその愛らしい顔をネージュに向けていた。

ネ「どうしたのミウちゃん？」

ミ「こっちの準備が出来たので呼びに来ました〜♪ネージュ先輩は何してるんですぅ？」

ネ「ヴィーくんとそのチームの人達と話をしてんだ〜」

ミ「あ、ヴィルさんこんにちは！お久しぶりですぅ」

ヴィ「……ええ、久しぶりねミウ。以前のトーク番組以来かしら」

ミ「そうですね〜あの時は本当お世話になりましたぁ〜♪」

ヴィ「そんな大した事はしていないわ」

ヴィルを見るなり、さらに可愛らしい仕草で挨拶をするミウを見て彼は複雑な表情をしながら返事をする。

すると、ミウはヴィルの前に立つAを見て目を丸くした。

ミ「ええ？ナイトレイブンカレッジって男子校ですよね？女の子がいる〜！？」

ヴィ「それはこっちの台詞よ。まさか貴女がロイヤルソードアカデミーに入学していただなんて。そっちだって男子校なのにね」

ネ「ミウちゃんは魔法は使えないけど、学園長先生に許可をもらって特別入学したんだよ。ね、ミウちゃん」

ミ「はい〜♪ねえ、名前はなんて言うの？」

「……………」