美貌の圧制者 155 ページ22
ケ「グリちゃんとAちゃんまで勢揃いしてるね〜」
「なんか今日テンション高いですねデコ先輩」
ケ「デコ先輩!?」
式典服を着てこちらに駆け寄ってくるケイトはAの新しいあだ名(?)に驚くつつ、「あ、そういえば…」と話を続けた。
ケ「さっき、やたら怯えてるサバナクロー寮の寮生3人が全力で叫びながら「悪魔がぁあ!」とか「魔王がぁあ!」とか言って走り去っていったけどAちゃんなんかした?」
「なぜ僕だと?別に何もしてませんよ、ただ耳がどんくらいフサフサしてるのか気になってめっちゃ追いかけたくらいです」
ケ「うん、完全にそれだね」
ト「開場早々まいったよ。ケイトとリリアはこれから軽音部の発表か?」
リリ「ああ。『VDC』の派手さには負けるが、軽音部のステージもあるでな。わしらはそれに出るんじゃ」
「ちっさい先輩、軽音部だったんだな。担当はタンバリンですか?」
ケ「いやなんで?」
リリ「タンバリン……なるほど、軽音部そのもののイメージを壊していく発想か!それは面白い!ケイトよ、今度の発表はケイトがボーカル、わしがタンバリン、カリムがマラカスで出てみんか!?」
ケ「カラオケ?絶対やだよ。それよりも……トレイくんはリドルくんにとられちゃうし……カリムくんはヴィルくんにとられちゃうし……けーくん、寂しい〜」
ト「とられたって……俺は歌や踊りは苦手なんだって言っただろ?」
「…………………ハッ」
ケ「うぅ………Aちゃんがざまぁって言ってるような顔して鼻で笑ってるよ………」
ぴ「けー、なかないで。これあげる」
ケ「うん。ぴぃちゃんのその優しさは嬉しいけど哺乳瓶はいらないかな」
リリ「なんじゃ、わしと2人では不満か?ケイト」
ケ「まさかぁ!一緒にがんばろ、リリアちゃん。でもアドリブはほどほどにしてよね」
「いいな〜僕もでたい〜」
リリ「おお!ならカリムの代わりに出てみるか?楽器は何ができる?」
「とりあえずマラカスとタンバリンで」
ケ「だからカラオケじゃないんだよ」
そんなやり取りをしていると、リリアはAを見てある事を思い出した。
リリ「………ああ、そうじゃ。A」
「へい」
リリ「お主、ホリデーカードのお礼にと、『VDC』の招待状をあやつに贈ってくれたそうだな」
マ“………これは……今度の文化祭で行われるステージのチケット?まさか、この僕を招待しようというのか?”
“おう、なんかボッチで文化祭過ごしそうだし”
マ“フ…”
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アイオラ(プロフ) - だいちゅき…続き楽しみです‼︎ (2023年4月2日 7時) (レス) @page29 id: 16c3024cd1 (このIDを非表示/違反報告)
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