真紅の暴君 41 ページ42
そんなやり取りもあったがオンボロ寮にエースとデュースが泊まる事になり、皆で厨房を片付けをし厨房を後にした。
1人残っていたエースは手作りケーキを見て口を開く。
エ「明日は『なんでもない1日』のパーティ……絶対、この首輪を取ってもらうからな！見てろよ寮長」
「ずいぶんと大きな独り言だな」
エ「ぎゃああああ！！？静かに背後に立つんじゃねえええええ！！！」
ーハーツラビュル寮ー
ト「ふぅ、無事に完成してよかった」
ケ「トレイくんお疲れ様〜みんな楽しそうだったよー♪しっかしAちゃん、なんだか不思議な子だよね。あんな女の子初めてだよ」
ト「ああ、最初男子校に入学した女子生徒って聞いた時は耳を疑ったが……なんだか頼りがいがある子で安心したよ、色々問題があるけど」
ケ「本当だよね〜」
トレイとケイトはハーツラビュル寮に戻り、通路を歩きながらそんな話をしていた。
個性豊かな新入生達の印象を思い出しながら談話室に入ると1人の寮生が慌てて駆け寄ってくる。
男「トレイ先輩、ケイト先輩！ああよかった、やっと帰ってきてくれた！」
ト「とうかしたのか？」
男「ハートの女王の法律第256条『夜8時過ぎに蜂蜜入りのレモネードを飲んではならない』に違反した寮生10人がリドル寮長に纏めて首をはねられてしまって……」
ケト「「……………………………」」
男子生徒の苦痛な言葉にさっきまで笑いながら話していた2人の顔からは笑顔が消え、その顔が暗くなる。
男「僕、もう嫌ですこんな生活!わけわかんないルールでがんじがらめ……別の寮に転寮したい………ううっ」
ト「………もう大丈夫だ、俺が寮長に話をしてくるよ。お前たちは部屋に戻ってろ」
ケ「……はぁ、じゃオレは女王様のご機嫌取りのためにお茶でも淹れてきますかね」
ト「悪いなケイト。そうだ、紅茶は避けてハーブティーにしてくれ。確か第153条で夜のお茶について決められてたはず……」
ケ「………あいよ、オッケー」
ポタッ
ポタッ
小さな黒い滴が
落ちていく………
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 68人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
零(プロフ) - これって、記憶が戻ったりしないんですか？ (2022年8月8日 16時) (
レス) @page1 id: 730adcd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
るーるる(プロフ) - ここさん» ここさん、こんにちは(*´ω｀*)早速読んでくださったんですね！ありがとうございます！！私ももう１度ここさんの小説読み返してます（笑） (2021年4月22日 12時) (レス) id: a237b45332 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - るーるるさん、先日は作品にコメントくださいましてありがとうございました^ ^このお話、とっても面白いです！会話のテンポも良くて、面白くて^ ^まだ途中までしか読めていませんが続きが楽しみです^ ^お互い頑張りましょう♪ (2021年4月22日 8時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
るーるる(プロフ) - 推しに会いたい？さんありがとうございます！これからもそんな感じで頑張っていきますので応援よろしくお願いします！！ (2021年3月4日 19時) (レス) id: a237b45332 (このIDを非表示/違反報告)
推しに会いたい?(プロフ) - ケイトくんのシーンが面白かったです。着ぐるみも含めて←頑張ってください！ (2021年3月4日 18時) (レス) id: be69859924 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
