真紅の暴君 19 ページ20
褐色「………いや、気のせいだ。なんでもない」
先程と同じようにAは気配を消して、まず眼鏡の寮長が皿に残していた唐揚げの1つを口に含みながら次はターバンの寮長の背後に周り、頭に巻いていたターバンを上にあげる。
本人は全く気づいていなかったが隣に座る褐色肌の寮生は一部始終見ており、Aはゆっくりターバンを降ろしてその場を去っていく。
気づかずニコニコしているターバンの寮長に問われ褐色肌の寮生は見なかった事にする。
そして当の本人は唐揚げを口に含みながら何食わぬ顔でグリム達の席に戻ってきた。
「ふぁふひま(ただいま)」
ト「お、おかえり……」
エ「何やってんだよさっきから」
「何か気になって」
デュ「気になって？」
ケ「あ、あはは……探究心が強いんだねAちゃん…」
グ「オレ様……こんな人間初めて見たんだゾ……」
「トレイ先輩、あっちにいる人達はどこの寮ですか？」
ト「(また何かする気なんだろうか……)あの、やたらキラキラしいのはポムフィオーレ寮、紫と赤の腕章をしてる」
Aに聞かれてトレイが説明をすると皆、ポムフィオーレ寮の寮生達が座っている席を見る。
そこにはやたら顔立ちの整った生徒達がいたがある人物を見てグリムが声をあげた。
グ「ホワッ！超可愛い女の子がいるんだゾ！」
デュ「エッ！？男子校なのに！？」
キラキラと輝く笑顔を浮かべる生徒達の中に大人しく食事をする小柄で愛らしい顔立ちの美少女を見てデュースも驚いているとエースがため息をつく。
エ「アホ、男子校に正式入学した奴に女がいるわけないでしょーが」
グ「でもAは入学してるんだゾ」
デュ「グリムの言うとおりだ」
エ「Aは特別入学だし第一女っぽくねーじゃん」
ケ「こーら、エースちゃん。女の子にそんな言い方したらだめでしょ」
エ「ケイト先輩、あれを女扱いしたらもう終わりっすよ。ほら」
呆れた顔をするエースがポムフィオーレ寮の生徒達が座る席を指さすてまたもやAが例の美少女、いや美少年の背後にまわる。
そして懐から櫛を取り出し素早く髪を編み込んで最後にリボンの髪飾りをつけるとその場から去っていった。
？「…………！？」
その数分後に、上級生らしき生徒に言われて美少年が自身の髪に触れるとなぜかヘアアレンジされていた事にかなり驚いていた。
「ただいま」
グ「本当に何がしたいんだゾ」
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零(プロフ) - これって、記憶が戻ったりしないんですか？ (2022年8月8日 16時) (
レス) @page1 id: 730adcd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
るーるる(プロフ) - ここさん» ここさん、こんにちは(*´ω｀*)早速読んでくださったんですね！ありがとうございます！！私ももう１度ここさんの小説読み返してます（笑） (2021年4月22日 12時) (レス) id: a237b45332 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - るーるるさん、先日は作品にコメントくださいましてありがとうございました^ ^このお話、とっても面白いです！会話のテンポも良くて、面白くて^ ^まだ途中までしか読めていませんが続きが楽しみです^ ^お互い頑張りましょう♪ (2021年4月22日 8時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
るーるる(プロフ) - 推しに会いたい？さんありがとうございます！これからもそんな感じで頑張っていきますので応援よろしくお願いします！！ (2021年3月4日 19時) (レス) id: a237b45332 (このIDを非表示/違反報告)
推しに会いたい?(プロフ) - ケイトくんのシーンが面白かったです。着ぐるみも含めて←頑張ってください！ (2021年3月4日 18時) (レス) id: be69859924 (このIDを非表示/違反報告)
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