熱砂の星２ (ページ50)

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星92 ページ50

「叔父様達何してるの？」

ノ「いつもの悪ふざけだから、ステラは気にしたらいけないよ」

「はーい」

一通り紹介が終わった後、ステラはワイワイ騒ぐ吸血鬼達を見てある事を思いついた。

「ねえねえ、ドラウス叔父様。ステラも話し合い参加していい？」

ドラ「え？」

「なんだかみんなのお話聞きたくなっちゃった！ステラもみんなにお話したい事いっぱいあるの！だめかなぁ？」

ドラ「………駄目なわけないじゃないか、なあみんな」

ドラウスが問うと、皆は頷き歓迎してくれた。
その顔を見てステラもパァアア！と笑顔になる。

「わ〜い！じゃあ、ステラ椅子とってくる！！」

トテトテ！

ドラウス達の返事を聞くと、ステラは元気いっぱいそう言って隅に置いてある椅子を取りに行く。
そして、再びドラウス達の所に戻ってくるとドラウスとノースディンの間に椅子を置いて座り込んだ。

「それで、ドラウス叔父様達は何のお話していたの？」

ドラ「……………………………」

その他「…………………………」

ステラが首を傾げてい純粋な瞳で聞くと、ドラウスを始め残りの吸血鬼達も思わず口を閉じる。

なぜなら、いつもの事だがこうして集まった所でグダグダダベるだけなのだから。

「？」

ドラ「………あー……あれだよ、吸血鬼集会定番の畏怖い話し合い」

「いふい？」

吸血鬼ズ(こいつ、平然と嘘付きやがった)

ドラ「に、人間と吸血鬼の対等な関係を我ら古い血を持つ吸血鬼がこうしてあつまり話し合う特別な会なんだ」

「へえ！凄いね！！」

吸血鬼ズ(言ってて後で後悔するタイプだな)

冷や汗をダラダラ流しながらも、なるべく平然と話すドラウスをステラは目を輝かしながら見ていた。

そして、そんな2人のやり取りを見て他の吸血鬼達は内心あーあ、と哀れみの目で見ている。

すると、ステラは用意されていた椅子が1つ空席な事に気づく。

「ねえ、あの椅子は誰が座るの？」

ドラ「ああ……ヨ……一応知り合いの黄色のが来る予定だったんだ」

「黄色の？」

ノ「なんだと！？アイツを呼んだのかドラウス！！？」

ドラ「いや〜なんかいつものノリで連絡しちゃって……まあ来ないと思うが」

ノ「当たり前だろ！！来たら絶対許さん！！」

イシ「いつも思うがそんなに嫌か」

エ「そんなに嫌がらなくてもいいのに〜」

ディ「私は好きですけどね」

ノ「私は嫌いなんだよ！！」

「ノースディンおじ様？」