熱砂の星２ (ページ41)

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星84 ページ41

ラ「シルバーくん、起きるタイミング悪すぎッス」

ージャミルの部屋ー

ジ「………………………」

ラ「………………………」

カ「………………………」

シ「……………」コク、コク……

「？」

ジョ「？」

リ「………さあ、彼女の事色々と聞こうか」

ジ(なんだこの状況は？)

あれから他のスカラビア寮生が集まらないようにリドルをなんとか宥めて、一同はジャミルの部屋に集まった。

自室なのに、なぜか正座をさせられているジャミルと並び、ラギー、カリム、その場にいたという理由でシルバーも共に正座させられている。

反対に床に座り込んでいるステラとジョンはその光景を不思議そうに眺めていた。

カ「あのリドル…………」

リ「なんだいカリム？言い訳かい？」

カ「ち、違うんだその………ステラは……オレの友達……で」

リ「ほお……友達………友達なら男子校のまして部屋に女子をいれてもいいと？それは規則違反として首をはねられても文句ないよね？」

カ「うぅ………はい………」

ジ「彼女の事を内緒にしていた事は反省にするし、俺の注意不足だった。ただ、これには深い理由がある」

リ「理由……それは僕が聞いて納得できる理由なんだろうね？」

ジ「それは…………」

いっそ全て話してしまおうか、ともジャミルは思ったが腕を組んで圧をかけてくるリドルを見て思わず言葉が詰まってしまう。

2年生の中ではかなり身長が低めなのだが、1年生時から寮長をしていた事もありありのまま話をしてしまったら必ず首をはねられてしまうだろう……そんな事を考えてしまったら自然と口を閉じてしまった。

すると

テシテシ！

ジョ「ヌ！」

カジ「「！！？」」

リ「ん？…………アルマジロ？」

ジョ「ヌヌ」

ラ「ちょ！ジョンくんダメッスよ！それ以上リドルくんを刺激したら…………」

リ「……………………………」

突然、リドルの足を前足でテシテシと叩くジョンにリドルは目を丸くして彼を見下ろす。
その光景を見て、ジャミルもカリムも肩を震わせてラギーが慌てて引き離そうとしたが、その前にリドルがジョンを持ち上げた。

リ「どうしてここにアルマジロが？スカラビアで飼い始めたのかい？」

カ「い、いや飼ってないけど………あれ？そう言えばなんでジャミルの部屋にアルマジロがいるんだ？？」

ラ「カリムくん知らなかったの！？」

ジ(カリムはまだジョンに会ってなかったな……)

カリムが驚いているのを見て、ジャミルがそう思っていると