熱砂の星２ (ページ38)

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星81 ページ38

ラ「残念、猫じゃなくてハイエナなんスよ〜」

ジョ「ヌ！？」

バッ！！

ラ「ちょ、そんなに怖がらなくても大丈夫ッス！オレさすがにアルマジロ食べないから！！ていうかジョンくん体型の割には俊敏に動くッスね！」

「………………………………」

ジ「………………………………」

ラ「………なんスか、2人してオレの事じっと見つめて………」

「ジョンの言葉わかるんだ！」

いつの間にか仲良く(？)会話しているラギーとジョンをステラとジャミルはじーと見つめていた。
その視線に気づいたラギーは居心地悪そうに聞くとステラは目を輝かせてそう彼に聞く。

ラ「え？ま、まあ何となくッスけど…………」

ジ「俺にはただヌと言ってるしかわからないんだ」

ラ「まあそうでしょうね……」

「ねえねえ、ラギー！ラギーの耳触っていい？」

ラ「うえ！？さっきまで睨まれてたのに一気に距離感が………強く引っ張らないでくださいッスね」

「うん！」

さわさわ

ジョ「ヌンヌ！ヌンヌ！」

ラ「ジョンくんも！？わ、ちょ！いきなり頭に乗ってこないで！！」

ジ「…………………………」

実はかなりラギーの動く大きな獣耳が気になっていたのか、目を輝かすステラにラギーは戸惑いつつ触らせるとジョンも彼の耳が気になっていたらしく頭に乗っかって触ろうと奮闘する。

そんな光景をジャミルが複雑な心境で見つめていると、耳を堪能して満足したのかステラは彼から離れた。

「ハイエナの耳って大きくて柔らかいね」

ラ「褒め言葉として受け取っとくッス」

ジョ「ヌヌ！ヌヌ〜！！」

ラ「それはただの悪口！」

ジ(アルマジロになんて言われたんだ、ラギー………)

「ふふ、ジャミルにも友達がちゃんといて安心したよ！」

ジ「………それはどういう意味だ？」

ラ(オレとジャミルくんが友達………微妙な所ッスね)

「さっき、ロナルドお兄様の事務所にお兄様のお友達が遊びに来たの。なんか大きくてグネグネ動いて自分の事、変な動物って行ってた」

ラ「それ、友達っつーか未確認生物？ステラちゃんのお兄さん大丈夫？」

「うーん、ロナルドお兄様は容赦なく殴ってたけどおじ様の事もよく殴ったり蹴ったりしてるからいつもの事じゃないかな？」

ラ「いや普通に警察沙汰だし！君のお兄様色んな意味で大丈夫！？」

ジ(普段から暴力的な男なのか、ロナルドお兄様は………！？)

見たことない人物の話を聞き、冷や汗をかくラギーとジャミル。