熱砂の星２ (ページ31)

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星74 ページ31

ジ「……気軽に抱きつきやがって………恥ずかしいだろ……」

ーロナルド事務所ー

パァアア！！

「よ！ただいま！」

ジョ「ヌ〜！」

「あ、ジョン！1人でお留守番？」

ジョ「ヌヌ〜」

ロナルド事務所に戻ってきたステラを出迎えてくれたのはジョン。
ジョンは留守番をしていたようで、テレビの前に置かれたゲームや様々なお菓子が置いてあるテーブルを見れば随分満喫しているようだ。

「ドラルクおじ様やロナルドお兄様は？」

ジョ「ヌヌヌー」

「ロナルドお兄様の仕事にドラルクおじ様が着いていったんだ、2人は仲良しだね」

ジョ「ヌゥ…………」

ジョンはステラが帰ってくる前に、ロナルドが仕事へ出掛けようとした時にドラルクが散々馬鹿にしてそれにブチ切れてロナルドがドラルクをフルボッコにしていたのを思い出し、遠い目をしながら小さく鳴いた。

ステラはそんなジョンに気づかず、ジャミルに貰った薔薇の花束とケーキをテーブルに置く。

ジョ「ヌ？ヌヌ？」

「これ、ジャミルが前のお礼にってくれたんだ〜薔薇もケーキも美味しそうでしょ？」

ジョ「ヌン！」

「あ、せっかくだからジョンもケーキ食べてみる？」

ジョ「………………ヌ！」

ステラに聞かれ、ジョンは今ダイエットをしてるからと断ろうとしたが見事なケーキを目の前にその考えは一瞬で崩れた。

嬉しそうに鳴くとジョンはケーキに近づき、バクバクと食べ始める。
その顔はいつもより輝いて見えた。

「ジョン、ケーキ美味しい？」

ジョ「ヌ〜♪」

「よかったね」

幸せそうにケーキを食べるジョンを見て、ニッコリ笑った後ステラは薔薇の花びらを1枚手に取り、食べようとしたその時だ。

ピンポーン！

「あれ？お客様かな？はーい」

ジョ「ヌ？」

ガチャ

？「お邪魔しま〜す、ロナルドさんはいますか〜？」

「……………………………」

事務所のチャイムが鳴り、ステラが返事をすると扉を開けてチャイムを鳴らした人物が入ってきたがその人物を見てステラは固まってしまう。

なぜならその人物は

グネグネと動き回るイモムシとゾウを足したような謎の生き物であったからだ。

(なに、これ？)

？「おや？ロナルドさんはいないようですねぇ…………はわぁあああああ！！？」

(変な声出した)

その謎の生物は事務所を見渡してロナルドを探していると呆然と立ち尽くすステラを見て、謎の奇声を発する。

すると、さらに体をグネグネさせて彼女に近づいてきた。