熱砂の星２ (ページ22)

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星65 ページ22

看板には『新横浜ハイボール』と書かれていた。
初めて来る場所、そして退治屋(ハンター)達が集まる場所と聞いてステラはロナルドの背中から顔を出して大人しくなっている。

？「紹介したい子？新しい退治屋(ハンター)候補か？」

ロ「いやこの子は………」

？「あらまぁあ！この子なんて可愛いのぉ！！？」

「！？」

ロ「うわっ！？シーニャ！！」

ロナルドが背中にいるステラを皆に見せようとしたその時、大きな声が店全体に響いて振り返るとそこにはロナルドと同じ退治屋(ハンター)である吸血鬼調教師シーニャ・シリスキーが彼女に近づいてハートを撒き散らしていた。

ステラはシーニャの圧に押されて完全にビビっている。

シ「ちょっとちょっとロナルド！こんな可愛い吸血鬼の女の子どこで見つけてきたのよ〜！！」

全員「吸血鬼の女の子！！？」

「！」

シーニャの言葉にこの場にいた全員は大きな声を出して驚くと、ステラも驚いてロナルドの背中に隠れてしまう。

ロ「お前らもう少し声小さくしろよ！このステラちゃんは」

？「お前の彼女？」

？「ロリコン野郎ネ」

？「ロナルドお前！年上の巨乳から年下の美少女に好みを変えたのか！？」

？「こう言ったらアレだけど犯罪なんじゃ……」

ロ「ちげえよ馬鹿野郎！！！」

「……………………………」

次々と適当な事を言われていくロナルドは彼らの言葉を上回るくらいの声量でそう言った。
その間もステラは初めて見るロナルド以外の退治屋を見て目を丸くしては立ち尽くしている。

すると、バーに入って最初に話しかけてきた髭の男が口を開く。

？「皆さん、とりあえず落ち着きましょう。お客様が驚いています。ロナルドさん、彼女の紹介をお願いできますか？」

ロ「あ、そうだな………えーっと、この子はドラルクの親戚。高等吸血鬼だ」

？「え！？ドラルクさんの親戚！？」

髭の男、改めバーのマスターでありかつては横浜最強のハンターだったと言われるゴウセツが騒ぐハンター達を落ち着かせると、ロナルドは皆にステラを紹介する。

すると、ドラルクの親戚と聞きハンターの1人でゴウセツの弟子であるサテツが驚いて目を丸くした。

サ「ドラルクさんの………親戚……」

「？」

？「おい、ロナルド」

ロ「なんだよショット」

まじまじとステラを見つめるサテツをよそに、ショットと呼ばれたハンターはロナルドに小声で話しかけてきた。