フェアリーガラ 32 ページ50
『う、うっかり……しちゃい、ました……』
「僕もよくうっかりして、大量の罠作って自分がハマりかける寸前で全然関係ない奴を罠にハメちゃう事があってな。いやぁうっかりうっかり」
妖「それはうっかりなんですか?」
レ「それにしても、これだけのものをこんな短時間で作れるなんて…………お前、何者だ?」
レオナに問われると、妖精はくるっと周って彼の方を向いては口を開いた。
妖「大したことじゃありませんよ、だって私は「ものづくりの妖精」ですから!申し遅れました、私の名前はフェアリーメイシー。ものづくりの妖精のリーダーをしています。みなさん、鈴を忘れてしまったのなら私に用意させてください。助けてくれたお礼にプレゼントします!」
カ「本当か?ありがとな〜〜!」
フェアリーメイシーはそう言うと、カリムに人数分の鈴を手渡す。
受け取ったカリムはいつもの笑顔でお礼を言っていた。
〈やっぱり、人のためにした事はちゃんと返ってくるんだね。納得〉
「おうおう、カリム・アルアジー厶。たまたま食べすぎて腹痛だった妖精を見つけたからって調子にのんなよ」
カ「ん?別に調子にのったわけじゃないが……まあいいか!」
妖「僕別に食べすぎてませんから!!」
ラ「Aちゃん、どんだけカリムくんが目立つの嫌なんスか………でも、オレなら声もかけないッス。さすがはカリムくん………」
妖「さあ皆さん!早く会場に入りましょう!!女王様とたくさんの妖精達が待って……………」
ぴ「…………………………………」
妖「…………………………………」
ぴ「じゅるるるるる!」
妖「いやぁあああああ!!捕食されるぅううううう!!?」
フェアリーメイシーが皆を会場に案内しようとしたその時、いつの間にか彼の前に立つぴぃ助がいて思わず止まるとぴぃ助は口から大量のよだれをたらしてフェアリーメイシーを見ていた。
その捕食するような目つきにフェアリーメイシーが発狂していると、言葉はぴぃ助を抱き上げる。
《ぴぃ助くんダメだよ!》
ぴぃ「ぴぃ〜〜!!ぴぃ〜〜〜!!!」
ジタバタ! ジタバタ!!
ジ「暴れ方がいつもより酷い……どれだけ食べたいんだ……」
カ「ぴぃ助落ち着け!ほら、クラッカーやるから!!」
ぴぃ「ぴぃぃ…ぴぃいい…」
鼻息を荒くしつつも、何とか落ち着いたぴぃ助に一同は入る前からどっと疲れる。
フェアリーメイシーはカリムの背後から顔を出してぶるぶる震えながらぴぃ助の様子を伺っていた。
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