フェアリーガラ 21 ページ39
ジ「鉄みたいな胃袋した奴は黙ってろ!!」
《ど、どうしよう……これ止めた方がいいのかな》
グ「いや、下手に関わったらこっちが痛い目にあうんだゾ。大人しくしとくんだゾ」
《でも……》
ぴ「マミー、ぴぃちゅけものみたい!」
作戦を立てていたはずがなぜかロシアンルーレットをするはめになり困惑する一同と平然とする主犯。
すると、そんな謎の空気を破る声が談話室に響いた。
?「ジャミル!いつまでアタシ達を待たせるつもり?」
ジ「あ」
全員「?」
?「全く………このメンツでファッションショー?コトハはともかく他の連中は野菜の品評会の間違いじゃない?」
?「仔犬ども、躾の時間だぞ」
レ「テメェらは………!」
突然、談話室に響く2人の声に皆は驚いて振り返るとそこには美しい眉を寄せてこちらを睨むヴィルと片手を腰にあててニヤッと笑うクルーウェルがいた。
カ「ヴィル!それにクルーウェル先生!」
「W鬼教官!!」
ガシッ!
ヴィ「誰が鬼教官よ!!」
《ヴィル先輩もクルーウェル先生もどうしてここに?》
ヴィ「ジャミルに呼ばれたのよ、ファッションショーの練習に付き合ってくれって。アタシたちがサポートすれば、ファッションショーで主役になれること間違いなし。そうよね?クルーウェル先生」
クル「もちろんだ、シェーンハイト」
2人「「はっはっは!」」
突然現れたわりに高笑いする2人を見て皆は驚愕する中、Aはいつも通りの顔を、ジャミルは複雑な顔をしていた。
ラ「た、大変な2人がそろっちまった」
レ「ジャミル………テメェ、自分がなにしたかわかってんのか…………」
「犯罪ですよ!!」
ヴィ「どういう意味よ!」
ジ「俺だって、これは苦渋の決断です。トップモデルのヴィル先輩とファッションショーの鬼クルーウェル先生………そんな2人をコーチにしたら絶対にしごき倒される…………でも、俺たち素人がショーを成功させるには2人の力を借りるしか道はない!!!!!」
ラ「さっすが深謀遠慮のスカラビア。目的達成のための手段の選ばなさ、すごいッス………」
「マジ、ぱねえッスね。もぐもぐ」
ラ「こっちはこっちで空気読まずに茶菓子食べてるし…………」
ヴィ「女王の………いえ、会場中の視線を釘付けにしその間にティアラを奪う…………名付けて『ティアラも視線も独り占め大作戦』!絶対に成功させるわよ!!」
《す、凄い熱意……》
レ「………帰りてぇ」
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