フェアリーガラ 14 ページ32
「責任とれ!!」
レ「それ丸々お前の事だろうがよ!責任転嫁してんじゃねえぞ!!」
一通りAに突っ込んだレオナだったが一息つくと眉を寄せて話を続けた。
レ「第一、俺は浮かれたパーティーや祭りってやつが大嫌いなんだ」
ク「キングスカラーくん」
コソッ
ク「もしアジームくんが失敗して春が来なくなったら………1番困るのは獣人属である貴方では?ずっと冬のままでは十分な力が出せないでしょう」
レ「…………………………」
コソッ
ク「サバナクローの生徒には獣人属が多い、気温の変化で活動できなくなる者も多いでしょうねえ。寮のパワーは大幅にダウン………本当にこのままでいいんですか?」
クロウリーはレオナに近寄り、耳元で囁くように言うと彼は色々と考えたがクロウリーの意見は最もだと舌打ちして渋々納得した。
レ「チッ………仕方ねえな」
カ「妖精たちの祝祭か〜ワクワクするな!」
「僕はイライラするがな」
カ「なんでだ?あ、お腹空いてるんだな!すまん!今このクラッカーしか持ってないんだ、とりあえずこれで我慢してくれ!」
「ふざけるなよカリム・アルアジーム!そんなクラッカーごときで僕が大人しくなると思ったら大間違いだぞ!もぐもぐ……………」
レ「食ってんじゃねえよ」
ぴ「ガリガリ!!」
カ「はっはっは!ぴぃ助は本当よく食べるな!!」
レ「お前、手ごと食われてんぞ……いや、まずなんだこの茶番は」
全く意思疎通ができていないカリムとA、そしてカリムに差し出されたクラッカーを彼の手ごと食べるぴぃ助を見てレオナは思わず額に手をそえて呆れ顔をする。
するとカリムが
カ「あっせっかくだしジャミルも連れていっていいか?」
ク「はい、ぜひ。いやお願いなので連れていってください。そちらのほうが安心です。キングスカラーくんも目を離すとサボりそうですし、監視役が必要でしょう。あ、Aくんは絶対、絶対絶対ぜ〜ったい!コトハくんと行動してくださいね」
レ「すげえ念押しするな」
「なんでですか学園長!僕は保護者が必要な歳じゃないんですよ!!」
ク「保護者がいなかったからこの騒ぎになったんでしょ!?屁理屈言ってないで真面目に考えてくださいよ!!」
レ(ごもっとも)
カ「そんなに心配しなくても、オレがいるから大丈夫だ。Aもぴぃ助もレオナもオレが面倒見てやるぜ!」
レ「さり気なくそのメンバーに俺をいれるな」
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