フェアリーガラ 8 ページ26
マ「豪華な衣装と、それを披露する華やかなファッションショーで“春”を祝うそうだ」
レ「ファッションショーだあ?ふざけやがって」
「そうだそうだ、なめるのも大概にしろ」
レ「お前もな!さっさと妖精どもを追い払って魔法石を取り戻そうぜ」
ク「いえ、いけません!フェアリーガラはただのファッションショーではない、『春を呼ぶ祝祭』なんです。もしも中止になったり、失敗すれば妖精たちは怒り…………ツイステッドワンダーランドは永遠に冬のままになってしまうでしょう」
「永遠に冬………つまり」
クロウリーの話を聞き、Aは想像をする。
永遠に雪だるまを作ったり、かまくらの中で餅を焼いたり、嫌いな奴を雪玉で徹底的に倒したり…………
「楽しそうですね!」
ぴ「いっぱいかきごーり(カキ氷)たべれるね!」
ク「脳内が春で羨ましい限りですよ。開催地に選ばれたら受け入れるしかない………だからフェアリーガラは厄介なんです」
リ「怒らせると手がつけられないなんてとんでもない連中だね」
マ「妖精は意外に頑固でささいなことでへそを曲げる者も多い、僕のように温厚な妖精は珍しいからな」
「どの口が言ってんだ………ってイデア先輩が言ってますよ」
リ「イデア先輩………?」
マ「シュラウド…………」
イ『言ってませんよ!?やめてよもう!!』
ク「妖精たちを追い払うことはできませんが大人しくガラの終わりを待つこともできません。話によるとフェアリーガラの後夜祭は3ヶ月も続くとか………あの魔法石がなければ学園全体の空調がめちゃくちゃなままになってしまう。それでは授業ができません!みんなで取り戻しましょう!」
寮長ズ「…………………………」
クロウリーは必死な形相で(顔はよくわからないが)熱く語るが寮長の誰1人同意する事もなく、むしろ嫌そうな顔をしていた。
Aにいたっては飽きたのか足元を歩いているアリを食べようとするぴぃ助を捕まえている。
ク「…………ってなんですか!全員やる気のなさそうな顔をして!!」
イ『はいでましたいつものやつ、面倒を生徒に押し付ける大人のエゴ』
リ「授業ができないのは非常に困ります。しかし、それは生徒が解決すべき問題なのでしょうか?」
ヴィ「学園のことなら、責任者たる学園“長”の仕事よね。生徒であるアタシには関係ないわ」
ク「みんな、なんて冷たいんでしょう!」
「飽きたんで帰っていいですか」
ク「キミはダメです。責任取りなさい」
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