フェアリーガラ 2 ページ20
イ「イグニハイドはサウナ状態ですぞ!パソコンがダメになったらどうしてくれるんだ!至急改善を要求する!」
ク「みなさん、お静かに!………お気づきのように、今、学園中の施設の温度調節ができなくなっています。原因は妖精たちに魔力を供給していた魔法石の消失です」
カ「さっき学園長が「なくなってる!!」って騒いでいたやつか」
ク「はい………学園の施設内で四季を通して快適に過ごせるのは火の妖精をはじめ、水の妖精や風の妖精……さまざまな妖精たちの魔法のおかげです。あの魔法石がなくては妖精たちに魔力を供給できず、学園内の空調を制御できません。だから鏡の間で大切に大切に保管していたのに………誰かが盗んだに違いにありません!なんてばちあたりな!」
ア「盗まれたのは『妖精が好む質の魔力を供給する』魔法石……ということですよね。ならば、まず疑うべきは『妖精』では?そういえば私たちの中にも妖精がいましたよね、非常に大きなサイズの」
クロウリーの話を聞き、アズールがそう言うと珍しく寮長会議に参加しているマレウスが反応した。
マ「……………随分と含みのある物言いだな、アーシェングロット。茨の谷の次期当主たる僕が、こそ泥のような真似事をするとでも?」
ア「いえ、まさか!お気に障ったのなら失礼」
イ「つか、マレウス氏は魔法石から供給されるショボい魔力なんてプラスないでしょ。MPゲージ自動回復付きのチートキャラみたいなもんなんだからさ」
カ「そうそう、ここにいる誰もマレウスが犯人だなんて思ってないよ。ただ、もしなにかしってるんだったら教えてほしいんだ。妖精に関して思いつくこととか、なにかないか?」
マ「………そういえば」
カリムに問われ、マレウスが何かを思い出しては口を開こうとしたその時だ。
ダダダダダダダダダ!!
「大変!大変!大変!大変!大変!たいへん!たいへんたいへんたいへんたいへんたいへんたいへんたいへんたいへんたいへんたいへんたいへんたい!!」
バン!!
「学園長!へんたいだ!!」
ク「学園長は変態じゃありません、何が大変なんですかAくん。後、扉はなるべくゆっくり開けてください」
カ「A!」
リ(さすが学園長、Aの対応になれていらっしゃる)
レ(変態だろ)
ア(変態じゃないですか)
ヴィ(変態じゃない)
イ(変態……草www)
マ(へんたい?……クロウリーは今の姿から別の姿に形態を変える事ができるのか?)
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